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照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

2016年ポルトガルの旅 リスボン 天平の美女を想う グルベンキアン美術館

2016・11月ポルトガルの旅

旅13日目11/27日曜日は、ホテル近くのグルベンキアン美術館へ行く。チケット10ユーロ也。今年の正月、リスボンに滞在していた時はちょうど第一日曜日に当たって無料だったにも関わらず、行かなかった。おまけにその時滞在していたのはノボテルで、美術館最寄りのエスパーニャ広場駅を利用していたのだからうってつけであったというのに。

ベレンからの帰りにでも寄ればよかったかなと、今にして思う。でもその時は、気分がどうにも絵画鑑賞に向かわなかったのだから、それはそれで仕方がないか。いくら無料だからといっても、損得だけでは行動を決められない。

ところで、この美術館は庭も広く、歩くだけでも十分楽しめる。(*散策にチケットは必要無し)エスパーニャ広場側から来たら、きっと気づかずに絵だけ見て終わりだったかもしれない。チケットを買って先ず、目の前の現代アートが展示されている方へ行ったのだが、正直言ってこちらにはさほど興味がない。

係員にレンブラントが展示されている場所を尋ねると、別の建物なので、一旦外へ出てから、右へ行って左へ行って右と教えてくれた。その通りにぐるりと回っていると、これがなかなか楽しい。林の中に池もある。鳥たちを眺めながらゆったり歩いていると、絵は見なくてもいいとすら思えてくる。

目指す建物まで来ると、カフェはあるが、美術館らしき入り口はない。カフェを抜けて、近くにいた方に尋ねると、上の階とのことだ。

見るのはレンブラントだけでいいかなと、直行すべく場所を聞いたのだが、第一室、第二室と進み、第三室へ入るなり、展示物に目を奪われてしまった。逆に、レンブラントはいいから、こちらをじっくり見ようという気になる。

まったく心は、コロコロと変わって気まぐれだ。要は、私がただ単に面倒くさがりのショートカット好きなだけかもしれない。だが展示物には、それを吹っ飛ばすほどの魅力があったということだ。

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シルク 織物

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器に描かれた模様に、天平の美女や、棟方志功描く女性が重なってくる。厳密に見比べれば全く異なるのだろうが、シルクロードを経て我が国にもたらされたペルシャの影響が、その当時から遥か下って棟方志功まで続いていたのだと思うと、なぜか感動すら覚える。

但し、棟方志功の作品に、正倉院の美女及びペルシャからの影響があるかどうかは定かではない。そんな感じがするというだけで、これは完全に私の独断だ。

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展示されている数々の器は、色使いも私好みだ。
続く