照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

鳥にもラテン系気質とかあるのかな?ー鳥くんの話が面白かった

昨日ラジオ(TBS)で聞いた、「鳥くん」の話がとても面白かった。なかでも、写真を撮る時の鳥への近づき方は、実際真似てみたいくらいだ。

鳥が囀っている間じっとしていて、鳴き声が止んだら近づくというのは、普通やりがちだが、それではダメだという。鳥くんの場合はその逆で、鳴いている間に近づき、鳥がじっとしている間は辺りを警戒している時なので、自分もじっとして待つという。

歩き方も、大きく動くと警戒されてしまうので、鳥くんいわく、からくり人形でお茶を運ぶ人形があるが、あのように細かく動くといいそうだ。

そして、徐々に近づいてゆくのだが、一気に行くのではなく、動いては止まるを繰り返す。アナウンサーの方が、「だるまさんがころんだ」の時の要領ですねと言っていた。

また、物音がした時、例えば側を車が通ったり、風が吹いたりした時などに、その音に乗じて動くと、鳥に警戒心を与えないようだ。

それから、鳥に近づくのに有利なのは、小柄で高音で話す女性だそうだ。バスのガイドさんが、甲高い声で説明していた時のこと、鳥くん的にはうるさく感じられたのだが、なんと鳥がそのガイドさんの方に寄ってきたという。鳥くんの、人が高音で話す言葉と鳥の声の対比に納得する。ちなみに、低音だとこうはいかないそうだ。

声で連想したのか、アナウンサーの方が、ウグイスの鳴き真似をすると、本物のウグイスが反応する話を出すと、それに対する鳥くんの話もなかなか興味深かった。

日本は温帯なので、一種類しか反応しないが、熱帯だと、その声を聞いた鳥が、鳥の種類に関係なく皆それぞれに鳴き声をあげるという。逆に北国だと、反応しないそうだ。

生まれ育った地域によって、人間の気質が大雑把に括られたりするが、鳥にもそれが当てはまるとは意外であった。ラテン系の鳥はやはり陽気なのかなと、その生態というか、擬人化した生活を想像するだけで楽しくなってくる。

ところで、通常は横向きから撮る鳥たちも、正面から撮ると、趣が変わってかなりユニークのようだ。アナウンサーの方がある鳥を称して、正面から見ると嘴がマヌケに見えますねの言葉に、その写真集をぜひ見てみたい思いに駆られる。

散歩の足を伸ばして、時には砧公園のバードサンクチュアリに出かけるのも良さそうだ。楽しみが広がる。