読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

『秘密の花園』を朗読で聞き、改めて本を読んでみた

子ども

正月の3日間は、ラジオ(NHK第二)も通常番組ではなく、そこでたまたま『秘密の花園』の朗読を聞いた。全4回ということなので、大晦日から始まったようだが、残念ながら1回目は聞き逃した。

私はこの本を、多分子ども向けのダイジェスト版で読んだのだと思うが、個々の言葉づかいまでは記憶にない。ところが朗読で、メアリーを世話する女中のマーサが話すヨークシャー訛りに、お話が俄然イキイキと感じられる。ちなみに、テレビのアニメ番組は見ていないので、方言での語りは、私にとってかなり新鮮であった。

朗読の最終回は、最終章を含んでいなかったので、Amazonで原作のkindle版を無料ダウンロードして読んでみた。(*無料は英語で書かれた原作のみ)先ずは結末までを読んだのだが、これって、本当に子ども向けのお話なのと思った。小さな子どもが読むには、語彙ばかりか内容にしてもやや難しい箇所がある。

改めて最初から読みはじめた。同時進行で日本語訳も読もうと、区内図書館の資料検索で在架を確認してから、借りに行った。朗読で聞いた訳者の本は、ヤングアダルトコーナーにあるはずだが見当たらない。別の訳者の本を、大人向けの書架で見つけ借りてきた。

しかし、何人かの訳者がいることに、正直驚いた。それだけ、根強い人気があるということだろうか。それまで、てっきり子どもの本とばかり思っていたが、実際読みはじめて、これは大人でも十分楽しめると分かった。

殊に、子を持つ親にこそ読んでほしい本だ。マーサやディコンの母、12人の子を育てているスーザン・サワビーが素晴らしい。時代が違うよと、一言の元に撥ねつけられそうだが、子どもが育つのに必要なものは、100年ほど前でも今でも、そう変わらないはずだ。

心理的にもう少し掘り下げて欲しい人には、細部の描写が物足らないないかもしれないが、10歳の子が中心のお話なのだから、それはしかたがない。だが、コリンの父クレイブン氏が主として登場する最終章は、その辺りがちゃんと考慮されている。ちょうど私が、子どもが理解するには難しいと感じた箇所だ。

それでも尚、子ども向けの本だからと抵抗のある人は、英語のテキストのつもりで読むといいかもしれない。せっかく無料でダウンロードできるチャンス、これを活かさないのは残念だ。他にもいろいろ無料の本があるので、うろ覚えや知らなかったお話も併せて、読んでみたいと思っている。