照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

今さらながら海苔の栄養価にビックリ!

海苔は、栄養面でかなりの優れもので、ビタミンなどはD以外全て含有しているという。海苔博士と呼ばれる大房剛さんが、NHKFM(2/5)で話されていた。それを聞いた司会者の、"サプリメントを摂るより、毎日2、3枚海苔を食べた方が良さそうですね"の言葉にもっともだと頷く。

ちなみに、初摘みの海苔にはタンパク質が50%も含まれていると知り、これまた驚いた。但し、2番摘み、3番摘みと採取を重ねるごとにタンパク質の含有率は減ってゆき、その代わり食物繊維が増えるそうだ。産地がどこであれ初摘みは高価だが、4番摘みくらいまでになると価格もだいぶ下がるという。

硬くはなるが、タンパク質よりは食物繊維を期待する向きには、手頃な価格の海苔で十分だ。安い海苔だって、美味しく食べることができる。その秘訣は、ご飯に押し付けてしばらく置くことだ。おにぎりなら、海苔を巻いてしばらく経ってから食べる。朝作った海苔弁を、お昼に食べるというのは理にかなっているらしい。

コンビニおにぎりの大半が、食べる直前にパリパリした海苔を自分で巻く方式だが、家庭で作るおにぎりは、今でもコンビニでいうところの直巻きが主流だろう。安い海苔でも、こうすれば美味しく頂けるのだから、あえて海苔とご飯を分ける必要もないのにと思うが、これは個人の好みの問題で、店頭で選ぶ人はパリパリ派が多いのだろう。

ちなみに私は、ペッタリ隈なく巻いた、たどんのようなおにぎりが好きだ。もちろん、しっとりとした海苔弁も好きだ。中学生の頃だったか、湿った海苔の食感が嫌なので、海苔弁は嫌いという同級生にびっくりしたことがある。ご飯の上にオカカと醤油に海苔、更にご飯、オカカ、醤油に海苔という二段重ねは大好きで、相当偏食だった私が食べられる物の一つであった。

ところで、海苔の胞子が貝殻に潜って夏を過ごすのを発見したのは、イギリスの海藻学者キャサリーン・ドゥルさんだという。そのおかげで、日本のあちこちで海苔の養殖が可能になったそうだ。

海苔がそんなに栄養価が高い食物とは、まったく意外であった。また、大量に食べなければ、栄養的効果は得られないだろうと考えていたが、大間違いであった。1日、2、3枚なら、飽きることなく食べられる。しかし、米の消費量が落ち込んでいる昨今、全国で海苔がどのくらい食べられているのか、ちょっと気になるところではある。