照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

気忙しい時にはピンポンパン体操の歌を口ずさんでみるのもいい

「もう◯◯月、日が経つのは早いわね」とは、人が寄れば、しばしば挨拶のように交わされる言葉だ。それを聞きながら内心で、(月日は、それなりに過ぎて行くよ)と天邪鬼のように呟く私だが、さすが2月、3月は例外だ。とりわけ、"2月はにげる"とはよく言ったものと感心するほど、駆け抜けて行く感がある。

何がそんなに忙しいのと問われても、特段あげるほどのことはないのだが、しかし、どうにもうかうかしていられない気分になる。部屋のリフォームに備えて、事が具体化してくると、実際、やらねばならない細々した用事がでてくる。そんな時ふと、

"がんばらなくっちゃ がんばらなくっちゃ
がんばらなくっちゃ
しゅりけんシュシュ 煙をモクモク
しゅりけんシュシュ 煙をモクモク"

と、ピンポンパン体操の歌を口ずさみたくなる。私は、全然ピンポンパン世代ではないが、この歌詞も曲も好きだ。歌っているうちに、ズンズン元気が湧いてくる。

"カバの忍者は まぬけで困る
化けても化けても すぐばれる
がんばらなくっちゃ がんばらなくっちゃ
がんばらなくっちゃ
しゅりけんシュシュ 煙をモクモク
しゅりけんシュシュ 煙をモクモク
いけいけカバの 忍者くん"
(阿久悠作詞、小林亜星作曲・ピンポンパン体操より)

この部分が特に気に入っている。"まぬけで困る"と言われながらも、カバの一生懸命な様子がいじらしい。きっと手裏剣だって、"シュシュ"と上手くはいかなそうだ。アレレっと、慌てて拾っているのではないか。その姿を想像すると、自分と変わらぬカバの忍者くんに親近感を覚えて、何とも愉快な心持ちになってくる。

少し前、たまたまラジオで聞いて懐かしいと思ったのだが、それ以来、何かにつけこの歌が頭に浮かんでくる。すると、"がんばらなくっちゃ"と口にはするものの、ひょこり雲の上に座って束の間休んでいるような気分にもなって、気忙しさが遠のく。その僅かな休息が、さあもうひと頑張りと元気をもたらすのだ。"カバの忍者くん"も、大汗かきかき今日も練習に余念がないかな。