照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

プレミアムフライデーに思う

昨日は、初めてのプレミアムフライデー。もし私が現役だったら、通常より2時間早く帰れるのは単純に嬉しい。しかし、どのくらいの職場で実施されたのだろう。また、この時間がどのように利用されたのかが気になるところだ。

ラジオでは、旅行などもいいと提案していたが、これは、その気になれば通常の金曜日でもできることだ。私も、しばしば職場から羽田に直行し、最終便を利用していた。それだと、ホテルに着くのが10時過ぎになってしまう。でも、プレミアムフライデーによりそれが2時間早まるなら、現地でゆとりをもって食事することもできるというのがメリットか。

夕方のラジオでは、サラリーマンの皆さんが、この時間をどう過ごしているのか、日本橋と新橋での様子を報告していた。

それによると、午後3時開店の居酒屋さんなどはほぼ満席という。一瞬、エッという感じであった。確かに、消費を促すという目的には合致しているのだろうが、仕事の後飲みに行くって、いつもの金曜日と変わらないんじゃないか。それとも、多少、使う金額が増えるのかな。だが、もう一つの目的である働き方を考えるには、どこで結びつくのという疑問も残る。

しかし、月に一度だけ2時間早く帰れるからって、このオマケのような時間では継続して何かするというわけにもいかず、実のところ活かすのが難しいだろう。やはり、早く帰れてラッキー、映画でも観にいくかといったところかもしれない。

それにしても、昨年からポコポコ出てきた、長時間労働の抑制とか、会社員の副業容認とか、そしてこの度のプレミアムフライデーに至るまで、この一連の流れの底には、何か社会保障制度の大きな改革という目的でもあるのかなと考えさせられる。その手馴しの第一歩が、プレミアムフライデーかもしれない。

だからどうなんだと言われても、まだ説明できるほどの明確な図は浮かんでこないのだが、せめて、アレレこんなはずじゃなかったにならないように、働き方を含め、自分の身の処し方は、常に意識しておきたいなと思う。この先、会社にも国にも頼れる時代ではないことだけは確かなようだ。