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照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

吉野葛100%の葛しるこに胃が喜ぶーならまち散策

「ならまち」(元興寺の旧境内を中心とした古い町並み)をじっくり歩くのは初めてだ。奈良市観光協会のホームページに、"江戸時代 の末期から明治時代にかけての町家の面影を今に伝える"とあるが、まさにその通りで風情がある。

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薬屋さん

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食べ物屋さん

通常、「古い町並み」として雑誌やポスターなどで紹介されていても、規模はそれほどでもなく、実際に歩くと、アレッもう終わっちゃったのと少々物足りなさを感じることが多い。だが、奈良はさすがにかつての都、そぞろ歩きをたっぷりと楽しませてくれる。

足元に目をやれば、マンホールの蓋まで凝っている。

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マンホールの蓋

お店をやっている家ばかりか、普通のお宅でも、雰囲気に沿うよう配慮されているのか、さりげなく花など活けておられる。

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中央の花活けには沈丁花

そんな町家の一つに、「葛しるこ」とあって足が停まった。吉野本葛100%の謳い文句に、せっかくなので頂いてゆくことにする。店内に入れば、黒光りして時代を感じさせる柱に梁。160年前の建物とのことだ。

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佐久良 さん外観

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店の内側

葛しるこを注文すると、先ずは葛菓子とお茶が出される。ほのかな甘さの干菓子は、口に含むとホロホロと消えてゆく。美味しい。

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葛菓子

 葛の風味が変わらないよう、注文を受けてからの手作りということで、しばらく待ってから、白玉入りの葛しるこ登場。これまた、優しい味わいだ。疲れ気味で体調が優れない時などに、このようなものを口にしたら、身体がずいぶん喜ぶに違いない。

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葛しるこ

私が子どもの頃は、風邪をひいたり、お腹の調子が悪かったりすると、決まって葛湯を飲まされた。砂糖もあまり入れず、ただドロッとした熱い飲み物は、あんまり美味しいとは思えなかったが、今となると、ずいぶん懐かしい。

そんなこんなを思い出しながら、葛しること、細切りの塩昆布を交互に頂く。これまでも何度か奈良に来ているが、いつも忙しなく寺巡りをするだけで、このような場所でゆったりすることなどなかった。が、それでは片手落ちであったとようやく気づく。

今回は、むしろ町歩きをメインにしてみるつもりだ。何処でも、店頭のメニューを眺めているだけで、ワクワク度が高まる。これから、日々の食事が楽しみだ。