照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

大地から溢れ出る喜びー小花たちの合唱しているような姿に健気さを感じる

ようやく春爛漫という感じになった。1ヶ月ほど前は、冷たい空気の中に春の兆しを見つけては喜んでいたが、今や探さずとも、紫や黄や白の一群があちこちから目に飛び込んでくる。

靖国神社にあるソメイヨシノの標準木は、既に満開宣言が出たというが、私の散歩コースの桜はどれもまだまだといったところだ。

でも、根本の辺りのさまざまな小花たちは、合唱しているかのような楽しげな雰囲気を醸しだしている。それはあたかも、まだ蕾が多い桜の寂しさを、自分たちで精一杯補おうとしているようにも見えて、健気ささえ感じられる。

桜ばかりがクローズアップされるけど、注意深く窺っていると、どの花からも春を寿ぐ声が聞こえてくる。大地から溢れ出る喜びが伝わってきて、春だなぁ〜と思う。