モンセラットはバルセロナから1時間半で行ける一押しスポット!是非どうぞ
カタルーニャ鉄道車内から眺めたモンセラット
右側 中央上辺り 岩山の真下に建物が見える
モンセラットは、いかにも聖地という感じの山だ。遠目にもその威容が感じられるが、近づくと尚のこと威厳が増してくる。遠くから見る岩山の雰囲気はポルトガルのモンサントに似ているが、こちらの方がスケールは大きい。バルセロナの空港に到着する直前、遠くに見えた赤茶色の岩山がここだったのかと、ちょっと感激。
中央右手から左の方に向かって線路
このような山肌を緑色の登山鉄道で行く
ケーブルカーに乗り換えて、20分で山頂駅に到着だ。ちょっとした門前町のようで、レストランやホテルまである。ケーブルカーで隣り合わせた方が、カタルーニャの人々にとっての特別な場所だと教えてくれたが、この日は日曜日のミサともあって、皆さんきちんとした格好をしていらっしゃる。その方も、バルセロナから来られたそうだ。
私が日本から来たと解ると、かつての同僚にキムラさんという日本人がいたとおっしゃる。リタイアする前は何の仕事をされていたのかと伺えば、鉄鋼関連ということで、日本からも輸入をしていたとの事。ちなみに、ゼネラルマネージャーとして、仕事であちこち回っていたそうだ。
登山鉄道から下りて少しウロウロしていると、再び先ほどの方に出会った。一緒に坂道を登って行くと広場では、伝統衣装を身につけた方々が、カタルーニャ地方の伝統音楽に合わせ踊っている。ミサの前にまずはお祭りといったところか。
私が珍しがっていると、連れになった方がいろいろ説明してくれる。そして、ここにはホテルもあるので、数日滞在するのもいいと言う。山の上にしては、思いの外大きなホテルだ。部屋から、広場を見ている人々の姿も見える。更に広場を抜けて教会前までくると、回りをグルリと取り囲んだ建物を指し、ここには僧たちが暮らしていると教えてくれる。かなり部屋数があるが、僧たちはいったいどのくらいいるのだろう。
教会前 グルリと囲んだ建物内に僧たちが暮らす
ここで、連れになった方と別れ黒いマリア像を見る列に並ぶ。だが、10時30分までの列には入れず、次は12時からということなので、教会に入って11時からのミサに出席させて頂く。私は、どちらかというと、エスコラニアと呼ばれる少年合唱隊の歌声が目当てだ。
中央下辺り 黒いマリア様の拝観待ちの人々が見える
ところで、椅子に座ってミサを待つ間、マリア像の置かれている高い場所にある小窓から、観光客が教会内を見下ろしている姿に、列をなぜ10時30分で打ち切ったか納得する。ミサの間中、上で人がチョロチョロしていたのではやはりまずいだろう。
ミサが終わる直前に、黒いマリア像を拝観する列に並んだが、既に結構な行列であった。おまけに12時15分過ぎにようやく扉が開く。結局、見終えるまで1時間以上かかった。扉の中に入って少し待ち、マリア像の前まで上る階段の下でまた少し待つのだ。立ち止まらずに見てくださいという感じではなく、他者を気にしなければ、自分に必要なだけ祈っていても良さそうだ。でも、待つ人の多さを思いさっと眺めて階段を降りる。
昼食を摂ろうかどうか迷ったが、1時15分の登山鉄道に乗れそうなので、早目にバルセロナまで戻ることにした。これが後から思えば失敗であった。と言っても、さほど大仰なことではない。
(次の「アアッ!電車行っちゃったよ」に続く)