照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

街中に栴檀の香り漂うサラゴサでホッと一息

スペインに来て5日目、この日は朝9時半のバスでバルセロナからサラゴサまで移動だ。カタルーニャから地下鉄1号線で2駅目の、アルク・ダ・トリオンフ側のバスターミナルまで行く。ホテルの最寄り駅はパセジ・ダ・グラシアだが、カタルーニャまで歩いてもさほどのことはないので、路線に寄ってはカタルーニャ駅を利用していた。

 

切符は既に買ってあったので、ホテルを9時にチェックアウトして向かうと、丁度乗車が始まる直前にバスターミナルに到着した。だいたいどこでもバスは、出発の10分前になると乗車開始となる。ほぼ満席状態のバスは、定刻に出発するとノンストップでサラゴサまで走る。トイレは車内にある。

 

午後1時にサラゴサに着くと、バスターミナルと鉄道の駅が同じ所なので、先ずは次のマドリッドまでのAVEの切符を買っておく。バスだと4時間だが、AVEだと1時間15分なので楽だ。

 

バルセロナからサラゴサまで、車窓からの風景は荒涼とした感じでまったく面白みがなかった。マドリッドまでも、多分同じような所を走るのだと思うと、バスはもういいかなとなった。それに、マドリッドで宿泊を予定しているのは、アトーチャ駅の近くだ。バスだと、ターミナルのあるアベニーダ・デ・アメリカから地下鉄を2度ほど乗り換える必要があるのでやっかいだ。というわけで、電車を選んだ。

 

さてと、市内中心部まで歩いて行くかどうか、手書きで用意しておいた地図を手に外へ出れば、駅前の幅広い道路を見て一瞬でバスにしようと決めた。客待ちのタクシーも並んでいるが、私のモットーは、極力公共交通機関利用だ。いくら料金が安くても、タクシーでサッと着いたのでは面白くない。

 

地球の歩き方 スペイン』には、"51番のバスに乗って・・・旧市街が近い"(P・370)とある。私が宿泊するホテル(オリエンテ)は、旧市街を囲むコソ通りにある。地図で確かめると、51番のバスでは旧市街までちょっと遠い気もするが、バス乗り場に行くと折り良く51番のバスがいた・・と思う間も無く、発車してしまった。

 

でも、すぐに34番のバスが来た。運転手さんにコソ通りに行くかと尋ねれば、「セルカ」と言う。サークルのことかなと勘違いした私が、循環では違うかもしれないとバスを降りると、また「セルカ」と言う。途端に、練習していた「セルカ デ アキ(この近く)」のスペイン語が頭に浮かんだ。セルカは、近くの意味だ。

 

再度バスに乗ってから、カジェ コソ(コソ通り)の近くまで来たら教えて下さいとお願いする。何と間抜けなことに、こんな時の用心にと書いておいたスペイン語のメモを、切符を買い終わった後でどこかにやってしまっていて、肝心な所で役に立たない。仕方がないので、カジェ コソを強調して英語でお願いする。

 

コソ通りに入る手前でバスは右手に曲がるのだが、丁度赤信号で停車した。その間に運転手さんが、コソ通りはあそこと指差しで教えてくれた。お礼を言って、次のバス停で降りた。ちなみにここはCesar Augustoという広い通りだ。教えて頂いたコソ通りに入ってスペイン広場方向に行くと、通りの左側にホテルはすぐ見つかった。

 

この街には4泊するので、本日のミッション終了という感じだが、まだ2時過ぎでお昼も食べてない。部屋に荷物を置くと、スペイン広場に面したカフェで食事してから、ピラール広場へと向かう。スペイン第5の都市ということだが、旧市街の辺りだけを見れば、ずいぶんこじんまりした印象だ。明日から、どんなふうに過ごそうかな。

 

ところで、街の至る所に栴檀の木があって良い香りを漂わせている。ますますもって楽しみだ。

 

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コソ通りに面した部屋の前の栴檀が良い香りを放つ