照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

エルヴァスからエヴォラへ〜1時間半のバスの旅にはワクワクがいっぱい

エルヴァスからエヴォラへは、リスボン行き午前8時30分のバスに乗車。(リスボンへは、エヴォラを経由しないで行くバスもある。)平日なら、この次は午後1時のバスがあるのだが、日曜日は午後4時とずいぶん間隔が空いてしまう。そのためちょっと早い出発だが、やむを得ず朝の便にした。

 

ホテルの朝食は通常朝8時からだが、チェックインした時バスの時間を伝えたところ、朝食を早く用意するので何時がいいかと尋ねられたので7時45分でとお願いしておいた。15分前なら、それほど従業員の方の負担にはならないだろうと考えたのだ。バスターミナルまでは徒歩5分ほどだが、8時に食事をしていたのではやはり慌ただしい。おかげで、急くこともなく、バスに乗車できた。

 

バスは、途中の町々で客を乗せてエヴォラへ向かうのだが、2ヵ所目のボルバを過ぎると、大理石の採石場が見えて来た。結構規模が大きい。後で調べてみると、"ポルトガルはイタリアに次ぐ世界第ニの大理石輸出国で、しかも85%がこの地域で産出されているそうだ。"(ウイキペディアより)

 

ここを過ぎると、ヴィラ・ヴィソーザ、ルドンドに留まる。いずれもガイドブックに載っている町だ。まさかここがルートになっているなんて考えもしなかったので、ちょっと特した気分になる。実際に歩き回ることはできないが、バスの中からでも町の雰囲気は感じられる。(*ちなみに、バスの時刻を詳しく検索すると、ルートと各町への到着時間がちゃんと出てくるが、そこまでは調べなかった。)

 

旅の途中で、エヴォラへ行かずにポルタレグレへ回ってもよかったかなとチラッと思っていたのだが、見知ったと思っている町でも、向かうルートが違えば、このように思いがけない景色に出合う。

 

付け加えると、エヴォラの町が近づいてきた時、エヴォラってこんな丘の上にあったんだと新鮮な驚きがあった。過去に2度ほど訪れた時は、もっと平坦なイメージがあった。城壁内に入れば、確かに、坂道が緩やかに続いていて、カテドラルからディアナ神殿の辺りは周辺より一段と高くなっている。

 

しかし実際目にしないと、入る方向によって町の感じが違ってくるとは、なかなか想い及ばないことだ。単純な私は、エヴォラにして良かったと改めて嬉しくなる。たった1時間半のバスの旅だけど、知らない町を巡るのはワクワクがいっぱいだった。これが旅の醍醐味かな。