美味しいうなぎとユーモラスな絵にお腹も心も満足〜本部うなぎ屋さん(西都市)
伊東マンショの生地・都於郡(宮崎県)を訪ねた後の楽しみは、同じく西都市内にある本部うなぎ屋さんでのランチだ。前回初めて伺った折はうな重だったが、今回は、うなぎをたっぷり食べたかったのでうな重(特)にした。但し、御飯は半分でとお願いしたので、お腹にもちょうど良く収まった。
うな重(特)と呉汁
御飯、蒲焼、御飯、蒲焼と二段にしますかと聞かれたが、一段にして頂いた。(あゝ、美味しいな)と大満足で、次は二段もいいかなと、食べ終わった途端に次回の心算をするほどだ。
店内には、こんなユーモラスな絵が掛かっていたので、写真を撮らせてもらった。うなぎだって、食べられてはたまらないと必死で逃げる。それを追いかけるオヤジさんと女将さん。あたかも、オーブンから逃げ出したジンジャーブレッドマンを追いかける小さなおばあさんとおじいさんのお話が思い出される。
ジンジャーブレッドマンは、最後には狐に食べられてしまったけれど、うなぎの場合は、いかに悪知恵の働く、あるいは賢い?狐でも無理だろうな。何しろヌルヌルとしてつかみどころがない。
そういえばこの夏の土用の頃、スーパーの鮮魚コーナー前で、発泡スチロールの箱に入ったうなぎが外に飛び出してニョロニョロしているのを見た。最初に気づいた買い物客が、「うなぎ脱走してますよ」と店員さんにガラス越しに知らせると、店の方は出て来るなり難なく捕らえた。さすが手慣れたものと感心してしまった。
ところで、本部うなぎ屋さんでは、二階にも絵があるのでよかったらどうぞと案内して下さった。「うなぎ十態」が描かれていて、こちらも微笑ましい。
左から2番目が〈愛してるわ型〉
〈愛してるわ型〉などはさしづめ、川を渡してやるから自分のしっぽに乗るようにとジンジャーブレッドマンに上手いこと言った狐のタイプかもしれない。うなぎだって、捕まえられた後でよもや食べらるとも知らず、ちょっと嬉しそうな顔をしている。
食事の後はホンワカとした絵。お腹も心も幸せな気分でいっぱいのまま、やっぱり西都はいいところだとますます好きになる。もちろん宮崎には、西都の他にもいいところがたくさんある。一度はぜひどうぞ!