照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

冷えにはご用心〜身体の調子を崩してから冷えに鈍感すぎたと後悔しても遅い

今は、おしゃれな女性がとても増えてきた。とりわけ若い女性の絶妙な色の取り合わせに、ハッとすることもしばしばだ。しかし、おしゃれを優先させるあまり、寒さの中、頑張って薄着している人も少なからずいる。

 

見るほうとしては、足腰の冷やし過ぎが気になる。体温が一度下がると、免疫力が30パーセント低下すると言われる。筋肉量が少なすぎるように見える人の場合、更に冷えてしまうだろうと余計な心配をしてしまう。

若い女性の薄着は、寒さに強いというより、むしろ冷えに鈍感になっているように思える。20代はまだ身体に勢いがあるので、少々のことで体調を崩すこともないだろう。だが、その冷えを放っておくと、30代半ばを過ぎた頃からじわじわと健康に害を及ぼしはじめる。40代には、生命に関わるような病気に進む場合もある。

私の回りでもその年代になると、女性特有の病気に罹る人が多くなる。病気は冷えからだけではなく、食べ物にも関係あると気付くのも、病気になってからという人が多い。手術に備えて自分の血液を採取する際、貧血で予定量を採れないとわかってはじめて、血や肉となる食べ物の大事さに思い至る。

それまでは、摂取カロリーが同じならお菓子でもいいだろうと、昼ご飯代わりに食べていた人も、慌てて緑黄色野菜に目を向け出す。もう少し若い頃から、食に関心を持っていればと残念な思いだ。こればかりは、どれほど人に言われようと、自分が気付くまではうまくいかない。困難に直面して初めて、真剣になる例が多い。

グルメかつグルマンとして知られたある作家は、「栄養と言われた途端、食べる気が失せる」とどこかに書いていたが、男性と違って女性は、確かに頭で食べる面がある。

 

身体に良いと思えば、何でもありがたく食べられたり、または目からの誘惑に負けてしまったりする。だがそれよりは、身体が喜ぶと感じられる物を、自然に選べるようになったほうがいい。それすら感じられないほど鈍感になっているとしたら、暫くは意識的に体質改善を図る必要がある。

そのためには、摂取過多になっている砂糖や脂肪分を減らすことから始める。やがて身体が研ぎ澄まされてくると、栄養云々以前に、素材の味に敏感になってくる。シンプルな調理や味付けの一皿に、ああ美味しいと、知らずに言葉が出るようになる。

 

その時はすでに、病気も遠のく身体づくりの第一歩を踏み出している。次は、自分に合った簡単な健康法を取り入れて、ひたすら続けることだ。

若い時は大部分の人にとって健康が当たり前なので、このような話は馬鹿らしく思えるだろうが、食をおろそかにしたつけは必ずやってくる。それから慌てても遅い。あまり窮屈にならずに、だが、自分の身体を自然の一部と捉え、常に自分の健康状態を意識していたい。

 
おしゃれのために薄着する時は、せめて使い捨てカイロをペタペタ貼って、冷え予防に努めることをお勧めしたい。人生の楽しみも健康があればこそと思う。今、自分自信が遅まきながらも改めて食と健康に取り組んでみると、感じる事が多々あってついお知らせしたくなってしまった。冷えは万病の元といわれる。ぜひご用心を!