照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

何とピッツア3ユーロ! リストランテ・カルロメンテ

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ピッツア マルゲリータ  3ユーロは驚き
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レモンのソルベ
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パン

ローマ滞在3日目は、トラステヴェレ地区のリストランテ・カルロメンテへ行ってきた。ここは安くて美味しく、本当にお勧めだ。バスで行くのは、地下鉄に比べやや億劫でもあるが、市内見物するつもりで乗ると、道中を楽しめる。

ちなみに私は、ボルゲーゼ美術館からあちこち立ち寄りながら、ずっと歩いて行った。足が少々痛くなったが、日頃の散歩はこの日のためにしていたような感すらある。歩きに歩いた日であった。

店に着くと、外の席は、ほぼ満席だった。座れないかなと思ったが、案内されて中へ入ると、中は広くだいぶ余裕がある。だがそれも、次から次へと地元の人や観光客が案内されてきて埋まっていく。

ここでは、アーティチョークとピッツア・マルゲリータをオーダーした。デザートは、レモンのソルベだ。

アーティチョーク・ローマ風は、オリーブ油と酢や香辛料を自分好みにふりかけて頂く。前菜としては、量も丁度良く、まずまずであった。何しろ次には、ピッツアが控えている。パンも、やはり味見程度にしておいた。パンはどこでも美味しい。

ピッツアは、生地が実に美味しかった。チーズも、食べ終えるまで丁度いい溶け具合であった。ローマ到着初日に入った店では、量と格闘しているうちにチーズが固まってしまい、最初とは食感が変わってしまったが、この店では、そのようなこともなく最後まで美味しく頂けた。

その上、価格が初日の店の半分以下で、メニューを見た時、量が違うのかと思った。だが、運ばれてみれば、同じように大皿一面に広がっていたので驚いた。ちなみに、ビールの値段も半分だ。初日の店では、写真を撮ることすら忘れて食べてしまったが、ピッツアの大きさを記録しておけば良かったとやや残念に思う。

ピッツアは何処で食べても同じだと思っていたが、店によって味がこれほど違うとは驚きだった。おまけに、価格も段違いに安い。バス代往復3ユーロ払っても、この辺りで食事すると、美味しく安上がりだ。但し、トラステヴェレ地区以外では、何処も価格にそれほどの違いはない。店の外に張り出されたメニューを見ていると、初日の店とそう変わらない。

私の場合、これまでの旅行では、行き当たりバッタリで入店しており、価格もさほど気にしていなかったが全く愚かであった。昨年から、アーモイタリアの情報を参照するようになって目覚めたが、味に関して下調べは大事だ。

但し初日は、あちこち歩き回りながら、地元の人が多そうな店を選んだ。ピッツア以外の料理を頼んでいる人ばかりであったので、私もそうすれば良かったかもしれないと思う。店の感じは良かったし、皆さんの召し上がっている物も美味しそうであった。それぞれ、贔屓の店があるのだろう。警察官たちの食堂かと思うほど、制服を着た人々がたくさん入っている店もあった。

ちなみにレモンのソルベは、2日目にランチした店の、あのフワッとした食感に軍配が上がる。ここのは、飲むヨーグルトのようにとろっとしている。これからは、どこでもソルベを試して比べてみたい。

食べ物が美味しいと、旅の楽しみがふくらむ。世のグルメたちは、このようにして、見知らぬ土地で嗅覚を働かせていたのだなと改めて思う。その成果にあずかって、私も食事を楽しんでいる。但し、グルマンには程遠く、一日一店しか行かれないのは残念だ。昼食べると、翌日まで全くお腹が空かない。甘い物に関心がないとはいえ、ジェラートさえ入れる余裕がない。せっかくのイタリアなのに・・でも無理はしない。次はどこで何を食べようか。