ローマからフィレンツェへ
ささやかな日曜マーケット
彩りがきれいな野菜たち
ローマからフィレンツェまでは、イタロ(ユーロスター・イタリア)で1時間半。緑の麦畑と、耕されて植え付けを待つばかりの赤茶色の畑のコントラストが、美しく広がる丘陵地帯を電車が進んで行く。芽吹き始めたたブドウの木やオリーブの林も、彩りを添えるかのように時折混じる。
年代物のサラミが珍しい
黒トリュフ?
丸焼きにされた豚はパンを咥える
削ってサンドイッチにもそのままでも
集落があって川があって、美味しい野菜たちは、この景色の中からやってくるのだと、一人静かに感激していた。やがて遠くの方に中位の高さの山が見えてきたと思ったら、まもなくフィレンツェであった。
電車で到着するのは初めてだが、ローマと違ってこじんまりした街なので、道に迷うこともない。部屋に荷物を置くとすぐ出かける。アルノ河の側、グランドホテル辺りまで来ると、水の流れる音に懐かしさを覚える。
橋を渡り、少し中へ入って行くと、サンタ・マリア・デル・カルミネ教会がある。前回訪れた時は、火曜日がまさかの休みで中へ入れなかった。今回は日曜日のためか、市場も開かれている。