照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

インプットとアウトプットはバランス良く

本を読んだり人の話を聞いたりと、いくらインプットしても、アウトプットしなければ意味がない。結局は、インプットしていないのと同じことになる。だが世の中には、そういう人が多すぎる。そうでなければ、タイトルを変えては出版されるダイエットや自己啓発、その他多数のハウツー本が、本屋の店頭に並ぶわけがない。

皆、読んでお終いだ。読んだだけでは、入り口に立っただけでしかないにも関わらず、なぜか満足してしまう。エネルギーのいることなど、したくないのが本音かもしれない。

唯一の例外は、健康に良いとされる食べ物だ。食べる行為は日常的なことだから、格別の努力もなくできるので皆飛びつく。テレビの放映後は、スーパーの棚から該当商品が一掃されることもままある。

身体にいいとなったら、自分にとって本当に必要かどうかさえ考えずに、何でもかんでも欲しくなる。そして、しばらくすれば忘れ、また新たに、効能が期待される食品に群がる。全くおかしな現象だ。但し、いくらすぐ実行するからといって、頭の中をただ素通りするだけの情報をアウトプットと言うのはやや疑問だ。

インプットとは、ただ鵜呑みすることではなく、聞いたり読んだりして得た知識を、一旦自分に取り込んで考えることだと思う。それが無いから、結局、アウトプットもできない。テレビを見て少し利口になった気がしても、自分の頭で消化してから実際にやらなければ、何も変わらないということに気づかねばだめだ。

それよりも、テレビなど消して、自分の頭で考えることがなにより大事だ。もういい加減、与えられる知識などに頼らず、必要なことは、自ら調べにゆこう。そして知り得たことは、どんどん実践して生活に活かしてみよう。つまりアウトプットだ。今必要なのは、インプットとアウトプットのバランスだ。人生は有限。もたもたしているうちに終えてしまう。