照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

ブログは好きに書けばいい

ブログを書いてみて、人と自分の視点というか感じ方は異なると分かった。書いた当初はまったく振り向かれなかったものが、だいぶ経ってからよく読まれる記事になったりする不思議。人に役立つ情報など皆無で、個人の感想に過ぎない記事が何故読まれるのか、自分でもよく分からない。

ブログを書くにあたっては、ターゲットを絞れの、テーマを絞れのとはよく言われることだが、それにはお構い無しに書いた記事でも、場合によっては、何かしら人の役に立っているということか。それなら何も無理して、自分基準の"誰かに役立つ"記事を書く必要はない。また、共感を得られるだろうと、自分が考える"世代設定"も要らない。思いつくままに、自分の感性に従った記事でもいいと言う訳だ。

仕事に結びつけたいわけではなく、単なる個人の楽しみとしての記事があってもいいと思う。だいたい、記事の有用性を誰が判断できるというのか。判断できると自負する当人にとっての有用性と、他者のそれとは違う。結局、記事を読んだ人が、自分が求めていたものと感じられればそれで充分だ。

世の中に無駄な物は、ひとつも存在しない。例え道端の石ころだって誰かの役に立つという、フェデリコ・フェリーニ監督『道』の中でのセリフが浮かんでくる。確かに、小さな石ひとつでも、何の役に立つかと思う人もいれば、助かったと思う人もしくは生物もいる。自分だけを基準としていては見えてこない物が、世の中には溢れている。

それにどう足掻いても、私には立派な考えも斬新な意見も浮かんでこない。私らしい物の見方、書き方しかできないと開き直って、これからも、つれずれに考えることなどひっそり書いてゆこうと思う。小石には小石の思いがある。

誰でも、役に立つかどうか気にせず、思う事を書けばいい。所詮ブログは、個人のお楽しみの産物に過ぎない。