照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

楽しい話を9割、愚痴はちょこっと1割、ほんのスパイス程度に留めておくと良い

たわいない話や取るに足らないような仕事の愚痴も、気のおけない相手となら、時にはこぼすのもいい。つもり積もって、ストレスの高みまで行ってしまっては大変だ。

 
些細な事は、こんな小さなことは人の耳を煩わす程ではないと、自分の心に閉じ込めてしまいがちだ。だが、案外そのような、自分でも説明がつけずらい事ほど、いつまでも処理しきれずにモヤモヤと残る。
 
そんな時は、人とのおしゃべりついでにちょこちょこ発散させておくと心が軽くなる。どうしてそう思うのか、その事の何が自分の心をざわざわさせるのか、考えるまでもないようなたわいない事や、虫の居所のせいにしたくなるような事は日々出てくる。
 
だが人に話している内に、何となく自分の心も整理されてくるから不思議だ。それほどの事でもなかったなとか、だから自分の気に障ったんだとか、相手と自分とがくっきりと浮かび上がってくる。何故かが解れば、ほとんど解決したも同然だ。
 
それは、自分の過剰反応だったり、自分と相手との仕事の進め方の違いからきたものであったりする。いずれにせよ言葉にする過程で、対象を客観視できるようになるのかもしれない。
 
自分に留まっている間は、堂々巡りしがちで、負の思いだけが膨らんでしまう事にもなりかねない。何でも小さなうちに軌道修正した方が、後々楽だ。
 
人と会う時には、楽しい話を9割、愚痴はちょこっと1割、ほんのスパイス程度に入れるといい。時には身体にも、苦味が必要だ。但しそれ以上は、会話がつまらなくなってしまうので控えたい。さよならした後、お互いが、心から楽しかったと思えるおしゃべりでありたい。
 
雨に唄えばを口ずさみたくなるような土曜の夜、足取りも弾む帰り道、ふとそんな事を思った。