照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

食べて飲んで笑ったー週末の歓送迎会

金曜日は、歓送迎会であった。月初の忙しさから開放され、翌日は休みというリラックスムードもあってか、非常に愉快な2時間であった。

どうしてか自分でも説明がつかないが、四国へ旅して以来、ウキウキ感が続いている。ちっちゃなことにも心が弾むのに加え、どんな場も楽しむ精神旺盛で臨んだことも、うまく作用していたのかもしれない。

今回、同じテーブルを囲んだメンバーとは、これまで会食の席で、あまり隣合わす機会がなかった。初めこそ、当たり障りの無い会話をしていたが、突如、一人の御髪(おぐし)問題で盛り上がってしまった。

これまで、頭髪関係はデリケートな事と、話題にするのを極力避けていたが、一度破られると止めどがない。また本人も、達観しているのかうまく乗ってくれる。奥様から、ちょっと鏡代わりにと、頼まれたりもしますかとの、質問も飛び出したりして、更に場が沸く。

際どい面白ネタで済むか、それともからかいに感じて相手が傷つくか、それは、言う人の態度や言葉に棘が含まれているかどうかで変わってくる。但しそれは、紙一重の問題で、まことに難しい。今回は、相手がサラッと受けてくれたから、単なる話題で済んだ。

歓送迎会の主役たちからやや離れていたこともあって、私たちだけ、異空間になっていた。さんざん笑って、それがまた、心地良くお酒を誘う。更に口も滑らかになって、他愛の無いバカ話が続く。

一見、言いたい放題のようでいて、だが、それぞれがさりげなく相手への気遣いを忘れない。それが、日頃無口な人をも、会話へ入りやすくしている。

何年も、よく知った同僚たちであるが、今回はなぜか、人の、良い面ばかりが、浮かびあがる場となった。だからこそ、楽しかったのだと、少し時間が経った今、振り返って思う。

ただ、また同じメンバーでテーブルを囲んだからといって、今回と同様になるとは限らない。まったく、その時々の雰囲気によって変わる。そういう意味では、いつだって一期一会、その空間を大事にしたいと、改めて思う。