照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

ポルトガル7日目ーエヴォラのカテドラル屋上で



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城壁

朝は、城壁沿いに歩いて水道橋まで行ってみた。なかなか見応えがある。途中から城壁の中へ入って、適当に歩いていると、車がひっきりなしにやってくる。やはり月曜の朝は、日曜日とはリズムが違って活気がある。

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水道橋

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塀からレモンの木

郵便局や銀行に並ぶ人を見ながら、ここはおとぎの国などではなく、現実の世界だったと、当たり前のことに気づかされる。観光地である前に、人々の暮らしの場なのだ。そんなことを考えながら、狭い路地に入り込み、迷ったかと思いきや、いきなりジラルド広場に出てびっくりする。

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草をついばむクジャク

更に足の向くまま、サン・フランシスコ教会の側を通って公園へ行くと、放し飼いのクジャクが、食事中であった。虫でもついばんでいるのかと思ったところ、葉っぱを食べていた。羽根でも広げてくれないかなと、しばらくついて歩いていたが、食べるのに忙しそうだ。

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カテドラル屋上

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カテドラル屋上 絵本に出てくるような塔

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カテドラル屋上

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カテドラル屋上から見た風景

次に、公園から、まだ歩いたことのない方角へ向かって、カテドラルまで来たら、雨が降ってきた。雨宿りのつもりで、入場料を払うと、塔が先と言われる。ゆっくり行けばいいかと、登ってゆくと、屋上にはすぐついてしまった。

雨は降ったり止んだりの小雨だったが、あまりの景色の良さに、雨宿りどころか、傘を差しながら歩きまわった。塔をまじかで見ると、下で見ていたよりずっと素朴で可愛い。ファサードの厳かさはなく、絵本にでも出てきそうな、まったく親しみが増す形だ。遠くの丘陵地帯まで良く見晴らせる。日頃からパワースポットの類には関心がないにも関わらず、此処こそ、私のパワースポットと思えてくるほど、気持ちの良い場所だ。

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カテドラル回廊 中庭にはたくさんのオレンジの木

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カテドラル回廊

次は、回廊だ。ここにも、オレンジが沢山成っている。此処も気持ちの落ち着く場所だ。昨日来ておけば良かった、と思う。

そして、最後に、昨日も見た内部へ入る。昨日に比べ、今日はやや寒いが、歩き回って汗をかいたので、冷めるまでしばらく座っている。作者はわからないが、最後の晩餐の絵もある。

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最後の晩餐

ホテルで朝食を摂ったのが8時過ぎなので、お腹は一杯だが、昨日のカフェに行ってみる。今日は、若いお姉さんひとりで、てんてこ舞いだ。エスプレッソを出したり、オレンジを絞ったり、ケーキをカットしたり、合間には食事を済ませた客のお会計もしている。

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私は、カプチーノを頼んで、その場で支払いを済ませておく。今日は、グラスではなく、普通のカップだが、味は変わらず美味しい。量の違いか、値段も多少安く、1、5ユーロだ。

12時過ぎにホテルに引き上げてくると、外では陽が射し始めた。幸い、街歩きに影響はなかったが、目まぐるしい天気だ。だが、1日雨よりずっといい。今日も良く歩いて少々くたびれた。休憩することにする。