ポルトガル11目ーリスボンの市電は楽しい
観光客に人気28番の市電
ようやく来た1両だけの電車には、乗客がぎっしりだ。とても乗れそうにないと思ったが、諦めずにステップに足をかけ、運転士さんにカードを渡しタッチしてもらう。通勤電車で鍛えた甲斐があった。何とか、運転席の横に立つ。
写真を撮るには最高の場所だが、しっかりつかまっていないと、急坂でカーブも多いため、ひっくり返りそうだ。混雑で、乗車するのも一苦労だが、中に入ってからも、結構大変だ。それでもどうにか、シャッターを切る。
カテドラル前ではほとんどが下車
観光客で満員では、いつも利用している地元の人も、乗るのが大変だと、自分を棚に上げて、ちょっと同情する。その方たちがスムーズに乗れるよう、私もスペースを空ける努力をする。やがて、カテドラルとか、目ぼしいところに到着するたびに空いてきて、私も座れた。
空くまではずっと運転席の右横とドアの前に立つ
終点まで行ったものの、場所がよく解らないので、また、同じ路線を乗って帰ることにしたが、これが3回待ちであった。だが座れたので、開いていた窓から顔を出して、写真を撮ったりすることができて良かった。
左は電車の窓枠 右側は建物の壁 極狭だ
左は電車 狭い道路
乗車してきた市電 カモンイス広場前で下車
建物の壁すれすれに走るのは、なかなかスリリングだ。市電は本当に楽しい。運転士さんも感じが良い。行きは男性、帰りは女性であった。降りる時に、ありがとうと言うと、Have a nice day!まで、しっかり返ってくる。
ボリューム満点のイワシ
祝日でも、ロシオ広場辺りのレストランはオープンしていたので、本日は、イワシの塩焼きを食べてみることにする。アジくらいの大きさが4尾なので、付け合わせの野菜は味見程度にしておく。美味しいが、さすがにお腹いっぱいで、翌朝まで何も入らなかった。
次は、モラエスの生家を訪れがてら、ケーブルカーに乗る。昨日同様、行きは横の階段を歩いて上ったが、これまた住んでいる人は、足腰丈夫になるだろうと、妙な感心をした。でも帰りはケーブルカーにしたら、あっという間だ。もう、カテドラルや城は、行かなくてもいいかなというくらい楽しい。何度でも乗りたくなる。
モラエスの生家 右側に日本語の表示あり
モラエスの生家は、昨日は通りを一本間違えていたことが判明。その通りに住んでいる人に聞いても、まったく知らなかった。一本別の通りなのだから当たり前だが、今の時代、モラエスに興味のあるのは、日本人だけなのだろう。だが、実際日本人の私も、徳島へ行くまでは名前しか知らず、どのような人物かは、眉山にある記念館を訪れて初めて知った。
登ってくるケーブルカー
ケーブルカー車内
リスボンでは、子ども心に返って、楽しんでしまう。市電の乗車待ちしている人たちも、ほとんど大人ばかりだ。
第一印象で言えば、ポルトが、落ち着いた大人の街なら、リスボンは、活気がある若者の街という感じだ。どちらも、それぞれの良さがあって、歩いているだけで、心が弾んでくる。まだほんの少ししか知らないが、ポルトガルって本当に素晴らしいと、改めて思う。