照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

心地よい旅の秘訣は体調管理にありー帰国後ニラ粥の絶大な効果を実感

心地よい旅を続けるには、せっかく来たのだからと、無理するのだけは厳禁。そして、身体の調子を整えるためには、食事とアルコールを控え目にして、内臓を休ませることだ。池波正太郎さんのエッセーで、旅先では腹7分目くらいに抑えるのが体調を維持する秘訣とあって、それ以来、私もそれを見習っている。

私の場合、休みの日はお腹が空かず、朝昼の1日2食が普通だが、旅先でもだいたいそのような感じだ。そのため、アルコールを頂くのも昼食時のみだ。それでも胃腸の働きが鈍くなってきたら、自分で、志室と呼ばれるツボを押して調子を整える。

これまで、押すと楽になるからと、自己流マッサージをしていた箇所が、志室というツボだというのは、今回書くにあたって調べ、初めて知ったのだが、ウエストの細くなった部分から背骨との中間くらいにある。丁度左右ウエストを手で挟むようにして背中側に親指を置き、押すと気持ちのいい場所だ。

もう少し背骨よりには、腎兪というツボもあって、これも一緒に押すと気持ちが良い。この辺りは、腰痛に効くツボらしいが、経験的に、胃腸の働きも良くなる。

今回の旅では、たまに押すこともあったが、体調管理は、概ねうまくいっていた。むしろ帰国してからが、油断したのか、疲れによる消化不良でお腹を壊し大変であった。

帰国当日は、次男心尽しの夕食を、ギネスと共に頂き、早目に就寝、まったく快調そのものであった。翌日は通常より早く出社、8時から仕事を開始、昼食もそこそこに、昼休みも仕事と大奮闘した。おかげで仕事のメドもつき、定時に退社。安堵して、帰りに寄ったスーパーで、太巻きとギネス2本を購入。

通常なら、身体が疲れている時アルコールは止めておくのだが、気がかりだった仕事が順調に進んだ嬉しさに、自分にお疲れ様をしたくなった。暖房しない部屋で、おまけに、冷凍庫でキンキンに冷やしたビールを飲んで気持ちよく就寝。明け方からの悪夢は、予想だにしなかった。

とりあえず、朝お粥を食べて、昨日同様早く出社、8時から仕事を開始。仕事中、上記のツボをマッサージしながら身体をなだめ、辛い1日を何とか終えて帰宅。帰りに購入したニラ2束の内1束を、お茶碗1/3ほどのごはんと共に、お粥にした。

腸にウイルスが入った場合などは別として、冷えや消化不良でお腹を壊した時、ニラたっぷり粥は絶大な効果を発揮する。ここ10数年、お腹の調子を悪くすることがなかったので、久しぶりに試してみたが、やはりピタリと効いた。

翌日の朝も同様に、ニラ1束入りのお粥を食べて出社。前日よりもぐんと調子が良く、おかげで、仕事の締めにも間に合うよう仕事を終えることができた。

だが、翌日からの3連休は、旅疲れに仕事疲れが重なって、ほとんど身体が動かなかった。最終日、調子が戻ったかとやや食べ過ぎた途端、またもやお腹の調子を悪くして、休み明けは、絶不調に陥ってしまった。体力がないのを自覚しながらも、気分を優先したせいだ。

仕事が一段落していたのだけが幸いであったが、会社は休めない。内臓に負担をかけないよう用心して、小鳥ほどの食事を続け、金曜日にようやく回復。

旅先で具合が悪くならずによかったが、勤務しながらの体調不良もかなり辛い。今回は、まったく油断したが、身体は、自分が感じる以上に疲れていると、改めて肝に命じた。