照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

東大寺 三月堂(法華堂)にて不空羂索観音に会う

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東大寺 大仏殿(金堂) 右側

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三月堂(法華堂)

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不空羂索観音 パンフレットより

土曜日の奈良の天気は、午後から雨ということなので、先ずは、東大寺・三月堂(法華堂)の不空羂索観音の拝観を目指す。日光・月光菩薩と共に、なかなか見応えのある観音様だ。しっかり目に焼き付けておこうと、いつまでも眺めていた。

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四月堂(三昧堂)

係の方に教えられて、目の前にある四月堂(三昧堂 )の、十一面観音も拝観させて頂く。こちらは無料だ。優しくほっとするような眼差しに、出会えてよかったという心持ちになる。ロウソクを1本灯し、特に願うこともなくただ手を合わせる。

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中央奥が大仏殿 その向こうが生駒山

続いて、お水取りで知られている二月堂への階段を登ってゆくと、大仏殿(金堂)の向こうには、雲がたなびいていて、まるで絵のような光景だ。更に向こうには、生駒山も見える。ここからの眺めは、いつ来ても格別で、登ってきた甲斐がある。

予報では雨が降るというのに、だんだん明るくなって、陽まで差してきた。私は晴れ女かと、ひとり自惚れて階段を下りる。鐘楼では、鐘の下に立ってみて、その大きさを実感する。

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大仏殿の外側

広い空間を独り占めしているような錯覚を起こすほど、この時間は人が少ない。静かだ。あまりの気持ち良さに、ずっとここに居て、もう他へは回らなくてもいいかなとさえ思えてくる。だが、まだ9時過ぎで晴れている。やはりもったいないので、とりあえずJR奈良駅まで行くことにする。

バスでJR奈良駅に着くと、大阪方面の電車が程なく出発だ。バスの中では、桜井の聖林寺へ行くか、法隆寺にするか思案していたが、天気のこともあるので早い方がいいと、法隆寺に決めた。10分くらいで着く。