照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

太魯閣(タロコ)渓谷にいざ出発

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開店準備中のおにぎり屋台

台湾3日目は、太魯閣(タロコ)渓谷に行くため、朝6時20分発の太魯閣号に乗車する。その前に、駅近くの6時から開店の屋台で、朝食用のおにぎりを調達する。メニューが読めないので、見当で、全部の具入りと卵入りの二つ注文する。

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おにぎりの中

具全部入りは、カツオとザーサイ、肉ソボロに卵、それと、こちらのおにぎりには決まりのような揚げパンも入っていて美味しい。卵入りはゆで卵をカットしたものに肉ソボロと、やはり揚げパンが入っている。もち米なので、硬くならないうちにと、席に座ってすぐ食べた。

昨日のお昼に食べたきりで空腹の身には、とりわけ美味しく感じられる。だが、ペロリと完食した途端、(乗り遅れたらどうするの。そこって、わざわざ行くほど?本当に美味しいの?、有名なの?って、あまり乗り気じゃなかったんじゃない)と、次男にからかわれる始末だ。ちなみにこの店を選んだポイントは、開店時間が早いということのようであったが、美味しくて大満足だ。

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切符

台北の次は松山に停車するだけなので、花連までは2時間だ。松山を過ぎて20分も走ると、山が間近に迫って、川の流れもきれいだ。都会のすぐ近くとは思えないと感心していると、去年も同じこと言ったねと、すかさず次男が放つ一言に、平渓線に乗るため、この路線で瑞芳まで行ったのをようやく思い出す。

花連まで行く電車は、海沿いも走る。本当にきれいな海岸線だ。私が、山に川、そして海と、いちいち感嘆の声を上げながら、日本のどこそこに似ていると言うたび次男は、そりゃ、山があって、川があって、海があれば、たいていの景色は似るだろうと宣う。

ごもっともだ。(フン!旅情のない奴メ)と、心の中で毒づく。もっとも、いつでもどこでも、以前のことをきれいさっぱり忘れている私は、毎度同じことを言っているのだから、旅情がどうのこうのと、人のことをとやかく言えた義理ではない。反省。

ああ、それにしても、列車の旅は楽しい。ぐるっと台湾一巡りなんていうのも、いいかもしれない。だが、自分一人だったら、台北だけで台湾を知った気になるところであった。

昨年乗った平渓線も、十分も、次男が調べてくれなければ、行かずじまいであった。今回の太魯閣(タロコ)だって、何だかタロイモみたいで可愛らしい響きに、即座に行くと反応したくらいだ。楽しいよ!台湾!