照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

太魯閣(タロコ)観光ーその1

花連に到着してすぐ、駅前のインフォメーションへ向かう途中、タロコ観光は5時間で2000元とタクシーから身振り手振りで声をかけられた。パンフレットをもらってくるので待っていてほしいと、こちらもジェスチャーで伝え、歩きながら二人で相談した。

事前に調べておいた料金とも同じなのでこれが相場だろうと、結局お願いすることにした。女性だったので、単なる客引きかと思いきや、彼女がドライバーさんであった。

私は最初バスで回るつもりでいたが、1時間に1本のバスでは、見学場所によっては、次のバスへの待ち時間が長くなってしまう。つまり、1度下車して見学、次のバスを待って乗車、そして次の見学スポットで下車の繰り返しとなる。バス1日乗り放題で250元と安いが、時間的なロスも大きい。バスを待つよりはと歩くとなると、次まではかなりの距離だ。

それに、花連からバスを利用するには、後50分ほど待たなければならない。ちなみに、私たちが第一のスポットを見学し終えた時、乗る予定だったバスが到着した。その時点で、タクシーにして良かったと思った。

タクシーは2000元なので、もし4人なら一人500元だ。私たちの場合は1人1000元とバスの4倍だが、便利さは格段に違う。花連に宿泊すれば別だが、台北から日帰りなら、絶対タクシーがおすすめだ。

また、日本からタロコ観光ツアーに申し込んだ場合は、1人当り昼食込みで4200元とびっくりするほど高い。例え1人でタクシー利用でも、電車が往復で880元なのでもっと安くなる。

また、バスツアーの場合、個人のようにサッサとは回れない。決められた時間まで待つ必要がある。但し花連行の電車はかなり人気なので、台湾国鉄のホームページから発売日に予約した方が良い。

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奥の赤い門がタロコの入り口 このタクシーで観光

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大理石の橋の上には獅子  橋の下へ降り砂卡礑歩道へ

タロコ国立公園入り口の所で写真を撮ってから次の砂卡礑歩道へ向かう。橋から遊歩道へ降り、対岸のきれいな岩山や清冽な流れを見ながら歩いて行く。まさに深山幽谷の趣のあるところで、なんて素晴らしいと感嘆する。途中から折り返してくるのだが、往復すると結構いい運動になる。コートを脱ぎながら、今くらいの時期で、丁度良かったと思う。もし暑ければ、歩くのが嫌になってしまいそうだ。

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橋の下は赤色

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頭上には岩

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歩道のそばも岩山

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岩の形や色がユニーク

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エメラルドグリーンの川

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上下左右から押されたように歪んだ岩

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中央の岩も面白い

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岩山の下が歩道

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欄干に並ぶ100個の獅子はそれぞれ表情が違う

押しつぶされたように歪んでいる地層というか岩を見ながら、これはどのようにしてできたのだろうと考える。徳島で大歩危小歩危を訪ねた折、舟から眺めた地層を連想させる。川にゴロゴロある石もみな巨大で、台北・象山の6巨石は、むしろ可愛いらしいくらいに思えてしまう。自然の織りなす勇壮さに、ひたすら感心するのみだ。来て良かった。
その2へ続く