照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

たっぷり散歩は日替わりで別の方角へ

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可憐なりんごの花

いつも通らない道を曲がってみたら葡萄畑があって、端っこの方にリンゴの木が一本あった。花は終わりかけだけど、そのうち小さな実が成るのが楽しみだ。この周辺はよく歩くものの、こちら側は初めてだった。それが意外にも、広い畑を見つけたことで気分が高揚する。

散歩では、できるだけ知らない道を歩くようにしているつもりだが、よほど意識していないとつい慣れた道を選んでしまう。どこに出るのか分からない方が、変化があって面白いし、脳へも刺激になっていいと思いながらも、案外つもりだけになっていると気づかされる。

これも、いつの間にか脳の省エネ作戦に乗せられた結果だなと反省して、辻々で、足が向くのとは逆方向へ進んでみる。だいぶ遠回りしたと思っていたら、不意に見知った通りへ出たりして、何だか肩透かしにあった気になったりもする。

よく、人は迷った時、同じところをぐるぐる回るというが、これは人の本能なのだろうか。気になって調べてみると、2009年にドイツのマックスプランク 研究所の研究チームが 、実験結果を雑誌に発表していたようだが、これは本当のことであった。

これからは足に任せて適当に歩くよりも、ある程度方向を決めて出かけた方がいいかもしれない。そうしないと、狭い地域ばかりを回ることにもなりかねない。大まかには区内のほとんどを歩いているが、区内隈なく歩く計画からは程遠くなってしまいそうだ。いずれ遠くまで行くのが面倒になるだろうから、できるうちにせっせと歩いておくことにしよう。