照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

女性だから、それとも?ー都知事選立候補者へのコメントに?となる

TBSのディ・キャッチという番組は、日本だけでなく、"アメリカや中国の今"にも言及していて、なかなか面白いと思っているが、曜日毎のレギュラーデイキャッチャーに、時々?って感じることもある。

水曜日はディキャッチ時事川柳というコーナーがあって、応募した中から選ばれた数点の作品に、スタジオで選定者5人が最高を10点として、点数をつけてゆく。先日は、都知事選に立候補を表明した小池百合子議員と自民党とのギクシャクぶりを、女性活用社会といいながら、実体にそぐわないではないかと皮肉った作品があった。

女性の選定者が10点入れて、他4名の男性陣は8点であった。その点数については、それぞれの感覚だから、何点でも構わない。だが、立候補を表明した議員にはもちろん、女性の選定者に対しても、そのコメントがどうにも嫌な感じが残った。

先週、小池百合子議員が立候補を表明したあたりから批判的な物言いがかなり気になっていた。議員個人がお嫌いなのかもしれないが、聞いている者からすれば、女性ということでシャットアウトしている雰囲気が濃厚に感じられた。

正直言って私には、小池百合子さんに関する知識がほとんどないので、良いも悪いも判断がつかない。だから尚のこと、自民党都連が、なぜ彼女に難色を示すのかも分からなかった。だが、"官僚機構の言う通りになるみこしにならないからだ"というアゴラの(agora-web.jp7/6日)記事を読み、そういうこともあるのかと思った。

私が、小池百合子さんを候補者としてどう見るかは白紙状態なので、肩入れはしていない。しかし、誰それにも嫌われているとか、デイキャッチャーが個人的に嫌と思っている様子がバシバシ伝わってきて、それがかなり気になった。

ジャーナリストとしてどれほどの方かは知らないが、以前から薄々感じていたことでもあるが、少し老害の域に入っているのかなと思ってしまった。

"社会の今を読み解く"というのがこの番組のスローガンなら、個人的な見解とは別に、むしろ、なぜ自民党の支持を得られないのかに深く斬り込んでもらいたかった。と同時に、都知事という立場と以前からの主張は相反するのではないかと疑問視されている方を、あえて担ぎ出そうとしているのはなぜかとか、小池百合子議員の言葉じりを捉える前にすべきことはあるはずだ。

せっかく面白い番組を見つけたと思ったが、男性優位社会の枠組みにどっぷり浸りきった人ばかりなのかと、落胆する思いだ。よその国で、女性リーダーが出てくるのは良いが、我が国では許せないというのがやはり本音なのか、と勘ぐってしまう。だから、先進国の中で、女性の地位が低いままというところにもそれが現れているのだろうか。

ところで、水曜日のデイキャッチニュースクリップ、福島香織さんの中国に関するリポートはとっても興味深く楽しみにしている。