照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

あまりに幼稚なと、NZで逆上ヒッチハイカー大暴れの記事に思う

「4日間誰も乗せてくれない!逆上ヒッチハイカー大暴れ」(AFP 9/21日付)というニュースに、何とまあ・・・と、呆れてしまった。

記事によると、
"ニュージーランドの小さな町からヒッチハイクで移動しようとしたフランス人旅行者の男が、4日間誰からも車に乗せてもらえなかったことに腹を立て、道路標識を壊すなどの大暴れをした。

地元メディアのフェアファックス・ニュージーランドは、ローベルプレ被告が道路標識を地面から引き抜いて川に投げ込み、また、別の標識に石を投げ付け、周りで見ていた人々を罵倒したと伝えている。"
ということだ。

人口100人足らずの町というからには、車の往来も少ないのだろうか?それにしても、4日間もあれば、歩いてでもどこかに辿りつけたのではないかと、疑問が残る。にもかかわらず、

"英紙ガーディアンの取材に応じた自営業者のニール・ムート氏によると、「かんしゃくを起こして路上でうつぶせになり、ニュージーランド人はろくでなしばかり、早く欧州に帰りたい」と叫んでいたという。"
これには、逆ギレもいいところと恐れ入る。

だいたい人の善意ばかりを当てにした旅なんて、今の時代無謀すぎる。ヒッチハイカーを狙う人もいるに違いない。

また逆に、運転者の立場からすれば、見知らぬ人は心配で乗せられないということもあるだろう。自分の風体が、相手の用心を招いたのかもしれないとの考えすら浮かばなかったのか?

道路標識に八つ当たりして引っこ抜いたりするほどの体力もあるのだから、地形的にどのような所かは分からないが、道路があるなら、歩けないことはない。なぜ同じ所に留まり続けたのだろう。挙句に、"ニュージーランド人はろくでなしばかり"って、本人がロクデナシだ。

こんな甘ったれた精神では、旅から得られものは何もない。年齢は書かれていなかったが、その幼稚さに、まったく、と呆れるほかはない。今後旅人は、運任せのヒッチハイクよりも、伊能忠敬を目指した方が良いのではないか。