照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

"東京五輪3施設抜本見直しへ"というニュースにまずは第一歩と思う

"東京五輪3施設抜本見直しへ"というニュースに、都民が求めているのはまさにこのようなことだと思った。

その一つの、ボート会場として予定されていた海の森水上競技場は、当初計画より工事費が7倍に膨れ上がっている。これは恒久施設として建設され、都が全額負担するのだが、オリンピック終了後はその活用が疑問視されている。

そもそもが、環境的に競技に適さない場所だと、ボートやカヌーの関係者等から指摘されていたそうだ。無用の長物にもなりかねないこのような競技場は、この際ぜひ見直してもらいたい。誰も使わないとはいえ、ひとたび作ってしまえば、恒久施設ということで、維持費だけがかかり続けるのはまったく税金の無駄だ。

築地市場豊洲移転問題にしても、安全性に関する究明は無論大事だが、むしろ釈然としない計画変更の不透明さをどうにかしてほしいという思いも強く残る。

かつて、他自治体で首長としての経験ある方、もしくはご自分を賢さの極みと自負されている方々が、豊洲移転問題に関し、ああだこうだとしきりに外野的発言を繰り返している。だが、私のように無知蒙昧な都民にしてみれば、この問題を突破口にして、いわゆる"都政の闇"に斬り込んでもらいたいと思っている。

市場移転ばかりか時期東京オリンピックにしろ、知らぬ間に予算が何倍にも膨れ上がるようなこれまでのやり方に、蚊帳の外に置かれたまま税金だけはしっかり徴収されることに、もはやうんざりしているのだ。

そして、どれほどの利権が絡んでいるのかと、ドンやら何やらへ疑惑の目が向き始めた。つまり、それを解明してくれる者への期待が、あれだけの票として現れたのだと思う。

私同様、これまで税金の行方に関心もなかった都民だって、

"「そもそも全体として(五輪に)いくらかかるんですかと。1兆、2兆、3兆と、お豆腐屋さんじゃあるまいし」"(9/28TBSnewsより)

という、都知事の言葉に同感だ。予算膨張が当たり前のような風潮には、さすが呆れて一言物申したくなる。

個々人が納めているのは、微々たる金額じゃないか、それに見合った事を考えてろと言われるかもしれないが、だからといって裏で蠢めく輩の、やりたい放題を見過ごすわけにはいかない。ゴマメはゴマメなりに、都ばかりか、国のさまざまな問題に関しても、いつでもしっかり目を見開いておきたいのだよ。