照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

2016年ポルトガルの旅 リスボンでびっくり

ホテルからまずポンバル侯爵広場、続いてその先のリベルダーデ通りを下り、レスタウラドーレス広場まで行くと、ロシオ駅が見える。そのままロシオ広場へ抜けて、更に隣のフィゲイラ広場を目指す。

昨年、広場前の店で食べたインゲン豆のリゾットが、疲れ気味の胃腸にはちょうどいいと考えたのだ。だが店内は満席で、店員さんも忙しそうだ。テラス席に腰掛けて待つことにした。

観光客も多い店だけあって、メニューは数ヶ国語及び写真付きもある。量も私にはちょうど良い。バカリャウ?と確認されて、そうだタラの天ぷら状の物(バタニスカス・デ・バカリャウ)がメインだったと思いだす。実を言うと私は、リゾットだけでもいいくらいだ。

f:id:teruhanomori:20161208145004j:image

インゲン豆のリゾット 右はバカリャウの天ぷら

まずはビールで乾いた喉を潤しながら、私の席正面のメトロ・ロシオ駅の階段付近を眺めていた。すると、一昨日レゲンゴス・デ・モンサラーシュのバスターミナルで会った日本人カップルが、階段から上がってきて、しばしその横に佇み、ガイドブックを広げているではないか。

フィゲイラ広場には、ベレン方面への市電乗り場もある。そうすると、こちらへは来ない。もし側を通ったら挨拶しようと思っていると、二人がロシオ広場へ向かって歩いてきた。こんにちはと声をかけると、同じ人と2度会うなんてと驚いていた。私だって旅先でこんな偶然は初めてで、さすがにびっくりだ。

もし店内にいたら、席によっては気づかなかったに違いない。外の席だって、反対側を向いて座っていたら、後姿にアレっ?と思う程度だろう。ほとんど同じ時間帯に同じ場所にいること自体、まったく偶発的なことだ。

私が前日リスボンに着いていたら、多分この店には来なかっただろう。但し、2度会ったからって、ただそれだけのことで、物語が始まるわけでも何でもない。でも、面白いなと思う。

食事の後、ロシオ広場からバイシャ・シアード辺りをぶらぶらしてからメトロでホテルへ向かう。サン・セバスティアンで降りると、デパートへ直結している側へ出て、食品売り場に入ってみた。夜お腹が空いた時用及び朝用の食品調達だ。

ところが、前日に続きまたもや愚かなことをしてしまった。昨年は味見程度にして残したバカリャウを、今回は量も手頃とすっかり食べてしまったのだ。そのため、またもや胃の調子が悪くなった。旅も終盤に差し掛かり、内臓も相当疲れているようだ。どうやら油を使った料理を口にすると、その直後はまだしも、後で具合が悪くなると、十分身に染みた。

でも購入したのは、オリーブゴロゴロ入りのパンと柿とミカンに水とオレンジジュースだ。ジュースなど日頃全く飲まないのだが、外国で朝食付きホテルに泊まると、だいたいどこでも飲む。このホテルでは朝食無しにしたので、自分で用意してみたが、結局これ一回きりであった。私には、いつでもどこでも水が一番合っている。

ちなみにパンは、食品売り場の横のパン屋さんで一袋3個入りを購入。オリーブの塩気がちょうど良く、凄く美味しかった。このデパート、エル・コルテ・イングレスには、リスボン滞在中毎日通うことになった。

f:id:teruhanomori:20161208145028j:image

ホテル室内 窓の外は広々として気持ちが良い

f:id:teruhanomori:20161208145042j:image

左側 バスルーム 正面クローゼット 左奥にベッド