照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

定期券の時差割引があれば通勤ラッシュも緩和されるのではないかと思った件

blogosで、
"ノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大学のダニエル・カーネマン教授らはテキサスで働く909人の女性を調査しました。"http://lite.blogos.com/article/207013/という記事を読み、幸福度のワースト1位が、"朝の通勤(電車など)"に、やはりなと思った。

テキサスの通勤事情は皆目見当もつかないが、カッコして電車とあるので、それなりに混雑するのであろう。それなら、日本の 首都圏における朝の通勤ラッシュも、相当幸福度を下げているはずだ。実際、朝の通勤時には、押されたとかぶつかった等のトラブルはしょっちゅう目にした。

つい先週も、乗降する際のトラブルが原因で、田園都市線が遅延したというニュースがあった。溝の口駅での5分の遅れが、三軒茶屋駅ではホームに人が溢れるほどとなり、結局30分位の遅れになってしまったそうだ。

2、3分間隔で運行されている電車はどれも満員なのだから、5分遅れただけでも影響は大きい。乗り切れない人が、ホームから階段、通路まで瞬く間に溢れる。だから、台風や雪などで間引き運転となると、もの凄い行列となり、その様子はしばしばニュースで流される。

それにつけ思うのは、なぜ通勤定期は、期間による割引だけで、時差割引はしないのだろうということだ。現在、ほとんどの会社では、派遣社員などを除き、社員に交通費を支給しているため、もし定期券に大幅な時差割引があったら、考慮する会社もかなりでてくると思う。

いくら時差通勤キャンペーンをやっても踊らない会社が、時差割引が、見過ごせないほどの交通費削減につながるとなると、社内の制度を変えてでも対応しようとなるのではないだろうか。そうすれば、中小企業などにも、フレックスタイムが取り入れられ、ひいては、会社も個人も、働き方を見直すきっかけになるかもしれない。

自分の生産性などということには思いも及ばず、ただ事務所にいればいいという意識が蔓延している会社も多い。今は、営業担当者であっても、取り引き先との連絡を、事務所の電話でする必要はほとんどなく、皆直接携帯電話でやり取りしている。にも関わらず、朝決まった時間に事務所へ出社するというのは、経営者側の昔風の感覚によるとしか思えない。

確実に座れる有料席券や、混雑が嫌さに、グリーン車での立ちっぱなし覚悟でグリーン券を買って通勤するのでは、会社側の懐が痛まないので、これでは少しも問題解決にならない。

ともあれ、鉄道会社も、通勤ラッシュを本気で緩和しようと考えているなら、私のような素人からは、どんな困難があるのか分からないが、通勤定期の時差割引を取り入れるべきだと思う。会社の9割(だったと思う)は中小企業というが、そこを動かすには経費面に目を向けさせるのが一番効果があるはずだ。ぜひ取り組んでみて頂きたい。