照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

天王寺動物園の「奇跡のニワトリ」って?

"天王寺動物園「奇跡のニワトリ」4度目の大ピンチ"(日刊スポーツ・2/25付web版)という見出しが目に入った。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170225-01783456-nksports-ent

記事によると、
" 1歳6ヶ月になる雄のニワトリ「マサヒロ」君は、もともとは肉食動物用の生き餌になるはずだったが、幸運が重なってピンチを3度も乗り越えて生き延びた"という。

写真の「マサヒロ」君は、ピンチをかいくぐってきただけあってなかなか凛々しい。といっても、本人は自分に起きた奇跡を自覚しているとも思えない。もしインタビューを受けたとしたら、(奇跡といわれても・・・別に。ただ生きちゃったんだよ)と淡々と答えたかな。

ところで、記事からその奇跡を引用(要約)させて頂くと、

先ずは第1の奇跡。
"アライグマなどの生き餌として、15年7月動物園にやってきた70羽のヒヨコのうちの1羽であった。そしてたまたま同じ頃、マガモのヒナが人工ふ化で生まれた。子ガモは、1羽だと怖がって餌を食べようとしない。だが、ヒヨコを一緒にするとまねして食べるようになるため、マサヒロ君は“先生役”に選ばれ難を逃れた"

2度目の奇跡。
"同年9月頃、鳥の楽園に出没するイタチを捕獲するためおとりのエサに抜てきされた。大きいネズミ捕りの中で三日三晩じっと待つも、なぜかその間、イタチが現れなかった"

3度目の奇跡。
"通常は、若鶏へ成長する過程で大型の肉食獣のエサとなる。ライオンやトラなどの肉食獣が体調を崩すと、締めたての『新鮮な鶏肉』を与える。たいがいは調子が悪くなるのだが、偶然申し出がなかった。"

というわけで、3度も生き延びた「マサヒロ」君に訪れた4度目のピンチというのが、飼育員の尾曽芳之さんによると、

"「目下の「強敵」は鳥インフルエンザです。これまでは鳥類と同じようにバードゲージ「鳥の楽園」で飼育されていましたが、鳥インフルエンザの流行を受け、ゾウ舎に緊急避難中です。もし近隣で鳥インフルエンザが出たらマサヒロは処分対象になるでしょう。園内で出たら即処分の可能性が高い。」ニワトリなので、飼育する他の鳥とは違い、家畜への法律が適用される可能性が高い"という。

餌としてやってきた1羽のヒヨコが、「奇跡のニワトリ」と呼ばれるようになるなんて、まさに鳥に鳥生(人生のもじり)有りだ。近隣で鳥インフルエンザが発生しないで、「マサヒロ」君が鳥生を全うできるといいな。

近々関西へ行くので、天王寺動物園へも寄ってみようかな。「会うと幸せになる」はさておき、単純にニワトリのマサヒロ君を見てみたいと興味が湧く。