照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

別れの季節にちょっとした贈り物のアイディア

3月は、卒業やら移動やらあって、別れの季節でもある。それに伴い、送別会での記念品をはじめ、取引先や同僚たちと、皆さんから結構沢山の物を頂戴したりもするだろう。私も昨年退職した際、思いがけずいろいろな品を頂き、心遣いを嬉しく感じる反面、戸惑いも覚えた。

私は、人から何かをもらうというのは基本的に好まないので、日頃から贈答の習慣はない。正直言うと、自分が欲しい物は、その都度自分で買う主義だ。だから、例え何であれ、人から物をもらっても、嬉しいというよりは困ってしまう。だから頂くと直ぐに、もらってくれそうな人に回してきた。その方が、物が活きるからだ。

でも、さすがにかつての同僚や取引先の方がわざわざ会社まで持ってきてくれた品を、人にあげるわけにはいかない。だが、そのうちの幾つかは、しばらく手元に置いていたものの、使わないので結局箱に納めたままであった。どうしたものかと、時々取り出しては眺めていたが、今回、物の大処分をするにあたって一緒に処分した。後ろめたさは残るものの、置く場所もないので仕方ないと思い切った。

ところでこの時期、何をあげようかと頭を悩ませている方がいらっしゃったら、お菓子に紅茶などを添えた、いわゆる消え物をお勧めする。どちらも、自分用に買うにはためらうような高価な物をほんの少しが良い。

甘い物が苦手な人でも、ちょこっとなら食べられる。でも、沢山入っていると、どう処分したものかと困ってしまうに違いない。飲み物は、この時期なら緑茶に桜をアレンジしたティーバッグなどもある。

もしくは、同じ予算をチャージしたスタバカードを単体で差し上げるのも喜ばれる。ちなみに、私から皆さんへのお返しは、スタバカードに手書きメッセージを添え、封筒に入れてお渡しした。

しかし、気乗りはしないがとりあえず渡しておくかと無理するくらいなら、いっそあげない方がいい。逆に、あげるなら決して義理からではなく、心からありがとうを感じる場合だけ、その思いへの添え物として贈るといい。人に物を贈るって、本来そういうことだと思う。