照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

何でもかんでも買ったら直ぐの配達って必要ですか?

リフォームに備え、15年使用した家電類は、この際処分することにした。家電リサイクルセンターに回収依頼していた冷蔵庫は、土曜日の午前中に、業者さんが引き取りに来てくれることになっている。オーブンレンジと掃除機は、来週の月曜日に粗大ゴミとして回収してもらう予定だ。

ではそろそろ、次に購入する製品を決めなければと、昨日外出先から家電量販店に寄ってみた。私が希望する小型の冷蔵庫は、新生活応援と銘打ったコーナーに1種類しかない。今や単身者でも、ある程度の容量を必要とするのかと、展示されている品には関心が湧かないまま、もっと大きな冷蔵庫も見てみた。

大型が主流なのか、そちらは品揃えも豊富だ。だが、私には小型の製品で十分だ。通販サイトには手頃な品があったので、てっきり店舗にもあると思って行ったのだが、そうではなかった。おまけに、価格も想定より高いと、やや気落ちしたまま帰宅した。

やはり、通販にするかと、家電量販店のサイトを眺めていると、「24時間以内に出荷可能」とか、「当日配達便」とか、早さをウリにする言葉が目につく。私は、3週間先の配達でいいというのに、世の中は、買ったらすぐ欲しいという人で溢れているのかと、これまた驚く。

冷蔵庫が壊れたので、急遽購入という事情でもない限り、そんなに急ぐ必要はあるのかと不思議な思いさえする。なんだか社会全体が、高速で動く板の上に乗っているみたいだなあと感じる。そして、買い物ばかりか何事も、計画的に進めれば、もっとゆったりしていられるのではないかと思う。

そんな暇人の寝言聞いてられないよとの言葉が飛んできそうだが、忙しいという中身を、各人が改めて精査してみてはどうだろうか。自分の時間をきちんと管理すれば、急ぐことと、それほどでもないことが見えてくるはずだ。

あらゆる場面で、購買意欲に貢献する?「お急ぎ便」が主流になっている現状や、反面、その問題点が指摘されていること等が私の中で重なって、冷蔵庫を買い換える話のつもりが、思わぬ方向へいってしまった。でも、実際、いろいろと考えさせられることが多い。

ところで、冷蔵庫をはじめ家電類は、まだ時間があるので、今度は、もっと売り場面積の大きな店舗に行ってみるつもりだ。私が買うのは、新社会人や学生が持つような簡素な物ではあるが、一度購入したらかなり長く使うので、やはり自分の目で確かめたい。