奈良へ着いた翌日(3/8)、伝香寺へいってみれば、椿はちらほら咲き始めたばかりであった。通常、椿は花ごと下に落ちるのだが、ここでは花びらが一枚づつ散る。そこから、散り椿あるいは武士椿(もののふつばき)とも呼ばれているという。
散り椿
石の上に花びら
散り椿
ちなみに、この椿と、白毫寺の五色椿、東大寺・南山堂(非公開)の椿(糊こぼしあるいは良弁椿)を、奈良三名椿というそうだ。
白毫寺の五色椿(3/14撮影)
ところで、東大寺のお水取り(修二会)の時期、奈良市内の和菓子屋さんでは、仏前を飾りつける椿の造花「糊こぼし」を模したお菓子が販売されている。