照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

Good Luck! アオサギ君orアオサギ嬢ー水辺のない住宅地でアオサギに遭遇

昨日は、朝から穏やかな日であった。散歩日和と歩き始めるとすぐに、近所のお宅の屋根の上に止まっている大きな鳥に気づいた。アオサギだ。こんな住宅地に珍しいと、慌ててスマホを取り出すと、スイッと飛び立ってしまった。でも、一段高いお隣の屋根に移っただけであった。

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桃の枝先辺りに見えるのがアオサギ

少し遠いけどまあ良いかとシャッターを押していると、後ろから、「撮れましたか」と声がかかる。振り返ると、犬を連れたおじいさんと若い男性が立っていた。私が、ずっと屋根の方を見上げて写真を撮っていたので、アオサギに気づいたようだ。横の若人は、多分通りがかりの方で、おじいさんに鳥の存在を教えられ一緒に見ていた模様だ。

「ちょっと遠いですね。上手く写るかどうか」と答えるとおじいさんは、「きっと写真撮ってもらいたいと思っているんですよ」と仰る。そう言われれば確かに、身動きもせずにじっとこちらの方を見ている。

続けて私が、「こんなところにアオサギは珍しいですね」と付け加えるとおじいさんは、「迷い込んでしまったのかな」と。更に道行く人が二人ほど加わって、皆でアオサギを見上げていた。が、再び羽ばたいたかと思うと、最初にいた屋根の方へ移ってきた。まるで、写真が撮りやすいように近くへ来てくれたみたいだ。

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右側 羽ばたいているアオサギ

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屋根の上のアオサギ

やがて、私ともう一人の通行人が写真を撮り終えるのを見計らったかのように、大きく羽ばたいて去っていった。

今年はアオサギに縁があるのかなと、先月、奈良・桜井の聖林寺を訪ねた帰りにも、バス停の側の小川でこの鳥に出合ったことを思い出した。あの時も、私の頭上を大きく一回りすると飛んでいってしまった。

私が住む辺りには結構敷地の広いお宅もあったのだが、この15年程でほとんどが細分化されて、池どころか庭のあるお宅も珍しくなった。川も暗渠になって、上は緑道として整備されている。

アオサギがエサを探すには、神社の池か、特別保護区として残されたかつてのお屋敷跡にある池、もしくは、少し離れた砧公園まで行かないと無理だろう。もうひと頑張りすれば、確か調布・深大寺近辺には田圃もあったはず。

もしくは緑道でも、再処理した水を利用してせせらぎにしている箇所もあって、以前、シラサギが小魚を取っているのを見たこともある。緑道の終点から目黒川へ流れ込んでいる辺りでも、シラサギがエサを探しているのを遠目に眺めたことがある。

というように、アオサギが飛んでいってから、いろいろエサ場となりそうな所を思いついたが、時すでに遅し。もっとも、アオサギが側にいたところで、私がそのことを伝える方法もないのだ。まあ、私などが心配せずとも、飛びながら上から探しているだろう。

 Good Luck! アオサギ君orアオサギ嬢