照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

時にはメルヘンチックに

まさに春!という感じの昨日の朝。人々の装いも、前日の肌寒い雨の日とはガラリと変わって、その明るい色合いはまるで花のようで、(アッ、ここにも春が)という感じであった。

道行く人の誰もから、春が揺らめいていた。内実は、心に不安や困りごとを抱えているのかもしれないが、とりあえずそれは横へ置いておこうよとばかりに、太陽は、植物へも人へも建物へも、地上の全てに等しく日差しを降り注ぐ。光の煌めきが、いっとき暗い気分をも覆ってしまうから、皆んな輝いて見える。

この光を邪険にし出すのも、きっともうすぐだ。だから、この陽の輝きを喜びに感じられる今、全身で謳歌したい。歩いたり、バスに揺られたりして、街や人を眺めながら、そんなことを思っていた。春は、人をメルヘンチックにさせるようだ。