照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

アルハフェリア宮殿は予想以上の美しさーサラゴサ(スペイン)

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宮殿には興味がないけど一応行ってみるかと訪れたアルハフェリア宮殿。この美しさは予想外であった。ちなみに、ムデハル様式というそうだ。グラナダにある同様式のアルハンブラ宮殿にも、急に興味が出てくる。

 

現在宮殿の一部は、アラゴン州議会と使用されているとのこと。実は、見学の最初に、間違ってそちらへ行ってしまった。何しろ、人と話しながらなので、注意力がだいぶ削がれる。

 

チケット売り場で前に並んでいた方からいきなり、「日本人ですか」と声を掛けられ、「スペインに来て2週間以上になるんですが、日本人に会ったのは初めてです。」と嬉しそうにおっしゃる。一人で回りたい思いはあるものの、それではとご一緒することになったのだ。

 

よほど日本語が恋しかったのか、喋りっぱなしだ。でも、おしゃべりしながらでは、なかなか建物に集中できない。そして、偶然にも私同様、翌日マドリッドへ移動されるという。「バスですか」とこれまた弾んだ声に、電車(AVE)ですと答えながら、私は既に切符を買っておいたことに内心ホッとする。更に出口で、「これからどこへ行くのですか」と聞かれたので、エル・コルテ・イングレス(デパート)へと言って、その方とはそこでさよならした。

 

市内中心部へ戻る道すがら、一通り見終わった後で、もう一度自分だけで回れば良かったとチョッピリ後悔する。2階だって、もう少しじっくり見たかった。帰り間際、美しい白が目に飛び込んで、そうだそうだと慌ててスマホを取り出したのだが、うっかり撮り忘れるところであった。

 

人とのおしゃべりも時には楽しいけれど、興味の対象や旅のスタイルが自分とは違いすぎると、どうにも話がすれ違う。まったく異なっていたとしても、その人の旅に引き込まれるほどの魅力を感じたならまた別だが、残念ながらそうではなかった。そしてこのことは、いろいろな点で自分への戒めともなった。

 

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ところで、サラゴサの街路樹は、栴檀やプラタナスだけでなく桑もあった。道路に、赤黒く熟した実が潰れているのを見て桑だと気づいた。枝には白っぽいのや赤いのもびっしりで、熟れるのを待っている。

 

落ちた実をもったいないと思うが、拾うのは躊躇われる。かといって、枝に手を伸ばして摘むわけにもいかない。ヨーグルトに入れたら美味しいのになと、ちょっと残念。それにしても、日本では桑の街路樹を見たことがないが、なぜここサラゴサでは桑なのだろうと素朴な疑問が湧く。