照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

勉強に気乗りがしない、もしくはすぐに飽きちゃう場合〜この方法をぜひどうぞ

自宅では気が散るから図書館で勉強しようといざ出かけてはみたものの、何だかイマイチ気乗りしないなぁ、もしくは、30分くらいで早くも飽きちゃったなという時、気分転換とばかりにスマホをのぞくのは絶対にダメ。

 

結局、机に向かっている時間の大半をスマホいじりで過ごしてしまうことになる。さもなければ、スマホの次は眠気が襲ってきて、結局、ノートを広げただけで終わってしまうことにもなりかねない。これは、私が図書館で、周りの皆さんを見て日頃から感じていることだ。

 

ではどうすればいいか。先ず、ノートに、テキストを一字一句ゆっくりと書き写してゆく。できるだけ丁寧に、きれいな字を書くよう心がけてみる。勉強という感覚ではなく、文字に意識を集中させて、ある程度の時間が経過するまではそれを続ける。文字を追っているうちに、内容も頭に入ってくるようになるから不思議だ。そして気づけば、勉強そのものにすっかり集中しているはずだ。


どこをどう探してもやる気なんて見つからないから困っているのに、そんなの無理と決めつけずに、とりあえず試してみてほしい。私は今、スペイン語の独習に勤しんでいるのだが、ちょっとやる気がでないなという時に、偶然この方法を思いつき、自分にはとても効果があったので、もし誰かのお役に立てればと披露してみた次第。

 

勉強している科目によっては多少自分なりの工夫が必要だと思うが、大概の場合に当てはまると思う。力を入れずに、ゆっくり丁寧に書くというところがミソだ。私の経験からすると、脳は、負荷が掛かることを避けたがる傾向があるけれど、(これは勉強ではありませんよ、ただ文字の練習ですよ)と脳を油断させると、拒否反応がほぼ緩和されるようだ。

 

脳科学には無知な私なのであくまで勝手な思い込みだが、やる気がでないというのも、エネルギーを使いたくない脳が抵抗しているのではないかと、推測している。だから、(脳が疲れることなんて何もしませんよ、とっても簡単なことだけですよ)と、いわばフェイントをかけるのだ。

 

これが功を奏すると、1時間半か2時間くらいすぐに経ってしまう。そうしたら、5分か10分ちょこっと休憩。この時も、スマホを触るのは厳禁だ。せっかく高まった集中力が途切れて、また最初からやり直しだ。かといって休まずにいると、頭が疲れすぎてしまうし、血流も悪くなるので、メリハリをつけるためにも休憩は必要だ。

 

トイレへ行ったり、書架の間を歩いたりと身体を動かしてみる。ついでに、椅子に座ったまま、左右に身体を捻ったり、上体を後ろへ反らしたり、軽く頭を揉み解したりしてみる。もちろん、周りに人がいる場合は、ぶつからないように配慮が必要だ。

 

ある時、私がこのストレッチをしていると、隣に座った中学生くらい女の子も、効き目がありそうに思えたのか、こちらの真似をして首回しなどしていて、微笑ましかった。勉強を持続させるには、凝りを取り除いて血流を良くしておくことも重要なので、これはおすすめだ。ちなみに、その日の凝りは、その日のうちに解消が私のモットーだ。

 

また、図書館だから静かということもなく、高らかに鼻をすすりあげる人を筆頭に、耳触りな音を立てる人は結構多い。そんな場合は、それらの音に合わせ、(ウルセッ、ウルセッ)と合いの手を入れるように心の中で呟いてみる。決して声を出さずに、例えば、「ズルッ」に対し(ウルセッ)とただ同じ言葉を繰り返すだけだ。これが、意外に効果的で、いつしか雑音も気にならなくなる。

 

 ところで、そんなに勉強好きだったのと感心するに及ばず。決して自慢できることではないが、身につくまでは人の数倍も掛かるので、それなりに時間が必要なだけだ。道遥かなりかな。