ボートから降りると目の前にあるシティホールへ向かった。ここでは
ノーベル平和賞授与が行われる。晩餐会の間や壁画など見て回る。
窓辺から眺める
オスロの海は、静けさそのものであった。ゆったりとした時間が流れている。この穏やかな海を目にした時、写真に残したいと思った。
それまで写真は、撮るのも見るのもまして撮られるのも苦手であった。心に残るものだけでいいと思っていた。記憶に残らないものは、所詮それまでの感動と達観していた。
だが、今回初めて写真を意識したのは、この海を
ムンクの世界と感じたからであった。何の変哲もない風景だからこそ撮りたかった。そして、これをきっかけに
IPhone小僧のようになってしまった。