照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

健康診断は年に一度の身体の総決算

今日は年に一度の健康診断の日。有給を取って都内にある健診センターまで行く。朝8時開始の半日ドックということで、会社へ行くよりずっと早く家を出る。ここでは、検査の結果を待つ間にお弁当が用意される。健診の順番が早ければ、食事の順番も早い。そのためには、6時過ぎの電車に乗るつもりだ。何しろ私は、朝食しっかり派なので、検査のためとはいえ空腹が辛い。

健診の一月くらい前になると、ダイエットに励みだす人が多くなる。健診の日の体重を、その年の自分の基準値と思いたいがためである。本当はもっと大事な、身体の内部の基準値についてはほとんど関心がない。ついでに改善すればいいくらいだ。とはいうものの、十数年前の私もその一人だったので、その気持ちは良く分かる。健康診断イコール身長体重測定という感じだ。

もっともこれまで、健診の基準値そのものが統一されておらず、各検査機関に委ねられていたようだ。昨年4月に人間ドック学会が、コレステロールをはじめ、大幅な基準値見直しを発表した。すると、臨床系の学会がそれに反対の声を上げた。正直何が正しいのかよく分からない。健診と臨床では病気の見方が違うということらしいが、どうやらその裏には、製薬会社の思惑もあるという。

結局、自分が知識を持って、自分なりに納得する答を探すより他はない。自分の身は自分で守るが信条の私は、ここ十数年、内科医のお世話になったことはない。例え具合が悪くなったとしても、自然治癒派ですからと表明して、何とか自力で治してきた。毎年秋になると、全社員に、インフルエンザの予防接種を受けるようとのお知らせメールがくるが、それも無視している。だが、かかったことはない。おかげさまでこれまでのところ、医者や薬とは無縁だが、検診の基準値のゴタゴタに、その決意をますます強くした。

過食の運動不足が、大方の病気の原因だと思うので、それに注意していれば、それほどひどいことにはならないだろうと、自分の健康にはかなり楽観的だ。事実、旧基準値だと僅かに上回るコレステロールが問題になるくらいで、他は全てAだ。新基準値なら、健康の見本のようなものだ。私の場合、人とは逆で、歳を重ねるごとに健康になってゆく。ちょっと自慢だ。

健診では、会社負担でオプションの項目もいろいろ受けられるのだが、私はほとんどパスして最低限の検診のみだ。健診の際、病気が見つかった同僚もいるので、一概に不要とも決めつけられないが、できれば私は受けたくない。だが勤務している間は、健診が義務となっているので、仕方なく出かけて行く。

果たして、ここ1年の健康への取り組みが、どのような数値となって表れるか。といっても、食べ過ぎに気をつけ、毎日30分ほど歩いているだけだ。特別なことは何もしていないが、通勤時は、1駅手前から歩くを続けている。その成果が3週間後、健康診断の結果として送られてくる。見てのお楽しみだ。