照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

子供を持つも持たないも自分の覚悟次第

団塊ジュニアの駆け込み出産という言葉がふと耳に入った。アラフォーと思しき新米ママをよく見かけると感じていたので、やはりそうだったのかと腑に落ちる思いであった。

今や子供の誕生を迎えるまでの道のりは、かなり大変な事になっているようだ。不妊治療に費やすお金も時間も相当なものらしい。その上、それを乗り越えて出産に漕ぎつけられるのはむしろ少数派とも聞く。実際どのくらいの確率なのだろうか、気になるところだ。

現に私の周りで、成功したのは4人のうち1人だ。数年間の治療の後、諦めた人もいれば、2度目で授かるという幸運な人もいる。全く人それぞれだ。せっかく授かっても、早い時期に残念な結果となった人もいる。

この冬出産を控えているのは、以前にも書いたが、体質改善に取り組んだ同僚だ。彼女は、野菜中心の食生活とウォーキングを心がけていた。それらが功を奏したかどうかはっきりした事は分からない。だが、初回失敗した後、真剣に身体の状態を良くしようと取り組んだ途端、おめでたとなった。

彼女のご両親は、安定期に入るまでは喜び過ぎないようしていたというが、今はもう大喜び全開らしい。聞いた私たちも、もちろん大喜びだ。

それにしても、40歳目前までどうして不妊治療に踏み切らなかったのかが不思議だ。年齢が上がるに連れ、子供が授かり難くなるという事実が、最近は知られるようになってきたが、もっともっと多くの若い女性たちに知って欲しいと願う。卵は老化する。

子供を持つも持たないも自由だが、もし欲しいと思うなら、早いに越したことはない。ぜひ、生物年齢を頭の片隅に入れておいて頂きたい。子供、とりわけ女の子は、小学生になると、かなりシビアに親を見る。授業参観日など、うちはオバンだからと、親を同級生に見られたら恥ずかしいと思う子供もいると聞き驚いた。そんな我が子に、あなたはどう対処するだろうか。子供を持つというのは、親だけの問題ではない。子供が、どう感じるかを考えることも大事だ。

上記のような他愛のない話は序の口で、成長の折々に、まさに親の覚悟を問われるような事が起こる。子供は、何にも代え難いほど大事な存在だが、育ち上がるまでは本当に大変だ。出産の決意に、日本の出生率を上げる事など年頭に置く必要はない。自分が、子供が成人するまで責任を持つという覚悟を持てるかどうかだけが重要だ。

それら全てが過ぎてみれば、一口では言い尽くせないほどの、素晴らしい経験となって自分を膨らませてくれる。子供を持つか持たないか、結婚するかしないか、どちらを選ぶのも全く自分次第。誰かに踊らされることは避けたい。自分の人生は、自分が覚悟を持って歩めばそれでいい。