照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

自分大学ーTeruha美術大学始めちゃいました

区立美術館主催の美術大学は、抽選で外れてしまった。まさに、(美術大学落ちたの私だ。だったら自分で始めちゃおう)というわけで、Teruha美術大学開講して1週間が経過した。

勉強というのは、どこで学ぶにせよ基本は独学だと思っているが、あえて美術大学と名付けたのは、ただの読書にせず、テーマを決め、きちんと時間割に従って怠けずに遂行するためだ。また期間も、美術館の講座同様、今年いっぱいと区切り、自分のゴールとする。

ちなみに美術館の美術大学は、8月を除き、5月から12月まで、週2回、10時から4時半まで全50数回の講座だ。そのうち実技が半分というのが、私を躊躇させたが、美術史や絵画鑑賞に惹かれたので、応募してみた。落ちて残念という思いと、ホッとしたという思いが半々だ。実技がどうにも苦手で、グループでの映像作りなど、正直まったく気乗りがしないでいた。

でも、自分大学のカリキュラムには、実技も入れてみた。カリキュラムなどと大層なことを言ったが、月曜日から金曜日まで日課にしていることに、美術に関する実技とテキスト学習を、午後の時間に加えただけだ。

但し、学校のように、朝6時から昼食を挟んで午後3時まできちんと取り組む。その日の気分でやったりやらなかったでは、いずれグズグズになってしまうので、ある程度の枠は必要だ。土日は気分を変えるため、決まった勉強はお休みにする。長く続けるためには、何事もメリハリが必要。

進め方としては、かつて大学で、日本美術史及び、西洋美術史の講義を受けた時のやり方などを真似て、更に自分なりに工夫してゆくつもりだ。といっても、先週の金曜日、落選通知が届いてから思いついたことなので、まだ明確な方針は定まっていない。おさらいのつもりで、当時のテキストや読んだ本の再読から始めることにする。

とりあえずは、洲之内徹の『おいてけぼり』(世界文化社)を読み始めている。落選を知らずにたまたま図書館から借りて帰ったら、同じ日に葉書が届いた。丁度良いタイミングと、テキストにすることにした。

セザンヌの塗り残し』(新潮社)を読んで以来、この方の絵の見方、物事の捉え方に教えられることが非常に大きい。今改めて、文章を読み、絵を見ていると、まるで講義を受けている感じさえする。

また、実技はさすがにテキストが必要と、早速手頃な本を借りてきた。毎日続けていれば、苦手も楽しみに変わるかもしれない。旅先で、気に入った風景をサッサッと描けたら素敵だ。下手だからと諦めているよりも、せっかくの機会、半ば強制的にでも始めた方がいい。何事もチャレンジ精神が大事と、自分に気合を入れている。

レポートを提出する代わりに、学んだこと、その過程で考えたことや感じたことを、自分大学通信のつもりで書いてゆく。これからは、絵を見るのはもちろんのこと、映画や音楽鑑賞、散歩や旅もその一環だ。ワクワクしてくる自分大学始めてみませんか。