『帰ってきたヒトラー』はおすすめの映画だ
『帰ってきたヒトラー』(TOHOシネマズ新宿)を見終えて、よくできた映画だと思いつつも、終わり方がやや釈然としなかった。この後味の悪さは何だろうと考えながら駅に向かう途中、突然その意図に気づき、改めて凄い映画だなと深く感じ入った。
原作は2012年発表ということなので、先月のイギリスでの国民投票や、アメリカの大統領選でのトランプ現象など影も形もないはずだが、それらをも併せ考えさせられる内容だ。風刺コメディにたっぷり浸りきって、やがて、ラストが意味するものに冷やりとしてくる。
それを詳しくここに書くことで、これから見る誰かの楽しみに水を差したくない。ぜひそのラストは、ご自分で味わって頂きたい。本当におすすめの映画だ。