照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

通風にご用心ーアルコールの過剰摂取だけが原因ではない

知り合いの人が、通風だというので驚いた。その人は40代半ばの男性で、お酒は飲めない。彼の場合は、甘い物好きで運動不足、かなり肥満だ。アルコール好きだけがかかるのではないことが意外であったが、やはり生活習慣に起因するのかなと思いながら聞いていた。

すると、その場にいた人が、食事は質素で、アルコールも嗜まず、運動も継続的にしている同僚が、通風になったという。これもまた、意外であった。

ところで、かつて私の職場にいた人は、お酒の飲み過ぎから通風になった。痛みがある間はさすがに飲まなかったが、治まるとすぐ飲み始めるため、どんどんひどくなっていった。ある時など、手の甲まで赤くぼっこり腫れていた。足だけじゃないんだと、それにもびっくりさせられた。それ以来、通風は、アルコールの過剰摂取が原因と思い込んでいた。

今回、それとは正反対の生活をしている人でもかかったと知り、通風について少し調べてみた。

"痛風は、体内の新陳代謝によってできる尿酸の量によって起こる。尿酸の体内量はほぼ一定に保たれており、一日に作り出された尿酸量とほぼ同量が毎日排泄されている。ところが、何らかの原因で体内の尿酸量が増えてしまうと高尿酸血症になる。

すると、血液中に溶けきれない尿酸が結晶となって関節に沈着し、痛風発作を起こす。高尿酸血症からすぐに痛風発作に結び付くのではなく、発作が起きるまでには少なくとも約8年以上は経過しているといわれている。

原因として、

「食べ過ぎ」「ストレスが多い」「酒を多く飲む」といった生活習慣の乱れや、「エネルギッシュで手抜きができない」「激しい運動をする」といったことが大きく影響しているといわれている。"(オムロンヘルスケアより参照)

ということで、お酒を飲まなくても肥満の人は要注意だ。また、生活習慣に問題なさそうな先の例では、もしかすると、毎度エネルギッシュに激しい運動を繰り返していたのが原因かもしれない。急激にエネルギーを使うと、プリン体が生みだされるそうだ。

予防するには、尿酸の原料となるプリン体を多く含む食品の摂取を控え、アルコールは適度に、食べ過ぎに気をつけ、野菜や水分を多く取り、ストレスを溜めないようにする。しかしこれって、プリン体云々を別にすると、概ね、どの病気でも注意事項としてあげられていることだ。

結局、食でも運動でも、自分の身体の限度をわきまえることが、ポイントということか。ストレスだって、自分の許容範囲を超えないように気をつけなければならない。しかし、現代ではこのストレスを溜めないというのが一番難しい。

それでも、通風だけでなく病気全般から身を守るためには、ストレスを上手く発散させる自分なりの方法を見つけだすよりない。少なくとも、ストレスによるヤケ酒だのヤケ喰いだの、自分の身体に更なるストレスを呼び込むまねだけはNGだ。

何でも、自分にとっての「ちょうど良い」を知ることから始めてみるのも一案だ。