照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

「なぜ中国人が騒いだか」ーいすみ鉄道社長ブログでその背景を知る

先週、大雪のため千歳空港が閉鎖され、足止めされた中国人観光客たちが騒いだというニュースが流れた。私もそれを動画で見たのだが、どうしてこんなことするのだろうと、正直マナーの悪さにびっくりした。

ところが、いすみ鉄道 社長ブログで、「なぜ中国人が騒いだか」(12・28付け)という記事を読み、その背景を知ろうともせず、動画のインパクトに流されていたことに気づかされた。
http://isumi.rail.shop-pro.jp/?eid=2722

このブログには、その時の状況が詳しく書かれていて、なるほどなと思わせる。

"国際線の待合室というのは、出国後のため、客が自由に出入りできる状態ではない。そのような場所で、乗客たちは2晩目を過ごすことになった。すると前日(23日)に出発予定だった自分たちではなく、翌日の同じ便の客が先に出発していったという。それを目の当たりにしたら、自分だって騒ぎたくなる。"(記事要約)とある。

もし自分がその場にいたとしても、搭乗の順番に納得がいかなかったと思う。ゲートの前で二日も待たされることがあることにもびっくりだ。"入管や税関、航空会社はどのような取り扱いをしたのかが、元業界人として気になる"とおっしゃっているが、実際、そのあたりの対応に関してもっと知りたい。

また他にも、かつての日本人のマナーがどのようであったかにも触れられていて、確かにその通りだったと記憶に蘇る。そこから派生した考察にもまた深く頷かされる。

ところで、どうしてこのような報道になったのか、"情報源の空港関係者にぶら下がり取材をした結果ではないか"という部分を読みながら、このようなことをしているから、既存のメディアへの信頼度が下がる一方なのだと思った。

先頃行われたアメリカの大統領戦でも、フェイクニュースに惑わされた人が多かったという話を、ちょうど一昨日のラジオで聞いたばかりでもあった。今やこのフェイクニュースが、SNSを通じてあっという間に拡散されるため、侮れない状況になっているそうだ。その底には、既存メディアは情報操作しているのではないかという、強い不信感があるという。

今回の報道のありようにも、それが伺える。もっとも私自身、このような記事に出合わなければ、物事の一面だけからの報道を鵜呑みにするところだった。フェイクニュースにも困るが、一体何が信ずるに値するか、どうしたら見分けられるのだろう。