照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

特別開扉中の法華寺で十一面観音を拝観

法華寺に行ってきた。折りよく、本尊の十一面観音が特別開扉中であった。から風呂・光月亭・華楽園まで拝観。

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法華寺 本堂

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からふろ (内部は非公開)

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光月亭

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光月亭

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華楽園 寒あやめ

このお寺は、非常に雰囲気の良い所だ。それが、人にも表れている。拝観受付の方から、本堂で受付される方、華楽園でお庭の手入れをされている方と、一言二言の会話ながら、皆さんの温かい感じが伝わってきて、とても心地良い。

奈良では、行く先々どこでもこのように鷹揚な雰囲気を感じるのだが、とりわけこのお寺では、それが際立っているように思えた。旅の最後に訪れたことで、奈良全般の印象が更に良くなる。

実は、本で見た十一面観音の像にさほど心動かされず、行こうかどうか最後まで迷っていたのだ。でも、3/20日から本尊の特別開扉ということを知り、ぜひ自分の目で確かめてみたくなった。博物館で拝観するように、照明の下、全方位からじっくり眺められるわけではないが、遠目からでも自分なりに感じるものはある。

そのお姿は光明皇后を写したということだが、その真否は別にして、右足を前に出しているところに動きが感じられて、から風呂伝説などもあるように、きっと活動的な方だったのだろうなと思わせる。

 ここから、遥かな時代を想いつつ、復元中の平城宮跡を抜けて、大和西大寺まで行った 。ここは、小鳥たちには楽園のようで、さまざまな鳥たちが賑やかに囀っていた。一方で私もまた、うらうらと歩きながら良い気分に浸っていた。

それにしても、奈良は良いところだとしみじみ思う。何をするというわけでもなく、気が向いたらお寺まで散策、カフェで一休みといった具合で、日々ほぼボッーとしているのだが、心が寛ぎすっかりリフレッシュされた感じだ。奈良よありがとう。