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照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

旅先ではカジュアルが一番!

2015・4月ローマ・フィレンツェ
旅先ではカジュアルな格好が一番。イタリア留学中の方がツイッターで、日本から遊びにくる友人に、スカートとハイヒール、ブランド物のバッグはNGと何度言っても守らないと嘆いていたが、日本のおしゃれ感覚そのままに海外旅行する人が多いのも頷ける。ちなみにその方は、友人に気を配っていた一瞬の隙を突かれて、自分の携帯を盗まれてしまったそうだ。

せっかくの海外だからと張り切っておしゃれしても、素敵と思ってくれるのは、ネギを背負ったカモを待つ人だけだ。昨年ミラノの地下鉄で電車を待っている時、ホームで全く自分たちの世界に浸っているアジアからの旅行者と思しき二人連れがいた。女性の真新しいバッグは、無防備に肩に掛けられたままで、危ないなと感じた。

次に、中年と若い女性の二人連れがホームに入ってきた。見ていると、誰かれなくホームにいる人のバッグに素早く目を走らせる。電車が入ってきて、私と同じ車両に乗るのかなと思ってそのまま見ていると、目があった。その途端、先ほどの自分たちの世界に没頭している二人連れが乗る車両に乗り込んだ。 

私の思い込みだったかもしれないが、あの周囲への視線の向け方は、相当に怪しい。二人とも獲物を物色しているとしか見えなかった。車両が別だったのでその後のことは分からないが、被害に遭う人がいなければいいと願うのみであった。私も、多少の興味で、怪しい人について回るわけにもいかない。そんなことをしている間に、自分が被害に遭う可能性だってある。

以前パリの地下鉄で、日本人旅行者とホームで出会い、一緒に同じ車両に乗り込んだ。お互い一人旅で、おしゃべりをしていた。二駅ほど過ぎた頃、降りようとした人が、私と話していた人に声をかけてくれた。

何事かと思いきや、彼女がたすき掛けにしていたバッグのジッパーが開いていたのを、注意してくれたのであった。だが、既に財布が抜き取られていた。二人とも全く予期しない事態に驚いてしまった。私も、目の前の人が、全く気づきもしない間に、スリにあったことはショックであった。

「今日着いたばかりで・・全財産」というので、僅かでもユーロを用立てようと申し出ると、お金は小分けしているので、ホテルに帰ればあると言うので安心した。また、パスポートは大丈夫とのことで、他人事ながら安堵した。と同時に、どうしてそんな大事な物をバッグに入れて持ち歩いているのと驚いたが、口にはしなかった。私は、国にもよるが、大概は、ホテルのセーフティボックスに入れておき、コピーのみを携帯している。パスポートを盗られたら、財布以上に厄介だと思っているので十分に用心している。

それにしても、周りには怪しそうな人すらいなかったのにと、パリでの一件は、今尚記憶に蘇ってくる。多分側にいた女子学生らしき一団が、スリグループだったのだろうと、今は推測している。それ以来どんな人にも気を抜かないようにしているが、海外にいる間は、いつどこで何があるか分からない。できる限りの予防策は取りたい。そのためにも、おしゃれよりは安全を選ぼう。カジュアルでも、十分おしゃれな雰囲気は出せる。高価な物を身に着けている時に近づいてくるのは、悪だくみのある人だけということを肝に命じていたい。ゆめゆめ油断なさらなずに!