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照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

鮮やかな季節の変わり目はファッションから

昨年の秋、季節の変わり目を感じたのは、ファッションからであった。

その朝、いつもの時刻に家を出て、いつもと同じ電車に乗っていたのだが、いつもとはどこか違う。何だろうと考えていて、皆さんの装いが、おしゃれなことに気づいた。

夏の、暑さや湿度対策に重きを置いたリラックス感のある服よりは、明らかに、着こなしを楽しむ服へとシフトしていた。電車の中はもちろん、改札口を出ても、行き交う人それぞれ、ハッと目を引く色を、上手に組み合わせている。

今日は、全国のおしゃれさん大集合、東京大会の地区予選でもあるのかなと、真剣で思ったほど、素敵な方ばかりであった。

この辺りで開催されとなると、さしずめ会場になるのは・・などと、ひたすら妄想に耽りながら歩いていて、はたと気づいた。そうか、今朝はぐんと冷え込んだ。だから皆、秋の服へと衣替えをしていたのだと。

だが、その年ほど、鮮やかに季節の変化を感じたことはなかった。もともと秋は、夕暮れの早まりと連動するかのように、街中にはくすんだ色が多くなる。現に今年は、最低気温が下がった頃から、濃い色調が目に付くようになった。

その年毎、季節毎に、流行りの色というのは確かにある。だが、結果から見れば、それは、雑誌が意図的に流す情報とは、違っているように思える。

多分、素敵な装いの人を見かけて、自分も同じ色をと、気を惹かれるのかもしれない。その連鎖で、その季節が過ぎてみれば、その色が流行ったと分かる。

しかし、その色が素敵に感じられるのはなぜだろう。いいなと思う底には、時代の空気感のようなものが、関係しているのだろうか。だとすると、季節を先取りして準備を始める雑誌と、ずれが生じるのはそのためか。

色の流行りに、人の気分が反映されているなら、この冬はどんな色が流行るのだろう。自分なりに、いろいろ考えてみるのも楽しい。