ローマ リストランテ・TEMA
手長エビのリゾット
スズキの塩焼き
絶品 レモンソルベ
店員さんは、日本語が話せて、日本語メニューもある。記事には書かれておらず、これは意外であった。もしくは私が見落としただけか、いずれにせよ、母国語でオーダーできるのは有難い。
手長エビのリゾットとスズキの塩焼きを注文する。料理がくるまで、渇いた喉をビールで潤す。リゾットはエビのコクがでていて、確かにお勧めの一品だ。だがしつこくはなく、量も丁度良い。
次に運ばれてきたスズキも、一口含むなり美味しいと思った。しかし私には、半分くらいの量で丁度良い。ふた切れ目を頂く頃には、塩味のきつさやオリーブオイルが気になりだした。上に乗るプチトマトはかなり美味しく、付け合わせのポテトと一緒に塩からさを和らげてくれる。パンを食べればいいのだが、料理が入らなくなるので、味見程度にしておいた。
塩っ気のあるものは、お酒が進む。ヨーロッパではどこでも大概塩味がきつく、薄味好みの私には少し残念だ。ビールを追加したいところだが、お腹に余裕ないので止めておく。
満腹で迷ったが、デザートにレモンソルベを半分の量で頼んでみる。これは食べなかったら後悔するところであった。淡雪というか、泡立てたメレンゲのような軽さに、普通の量でもいいくらいとさえ思えた。レモンで味付けした、あっさりした生クリーム のような食感である。ソルベから思い描いた味とは違い、本当に美味しかった。これだけでも、また食べに来られたらと思う。
通り掛かりに適当に選んだ店に入るのも楽しみだが、誰かが紹介しているお勧めの店を訪ねて、自分で確かめてみるのもいいものだ。
ベネツィアのイカ墨スパゲッティの店に、ミラノのレストランと、アーモイタリアの情報は本当に外れがない。但し、味付けは概ね私好みで満足しているが、人によっては、合わない場合もあるだろう。自分の舌で確かめてもらうしかない。好みはさまざまだ。
ローマは食べ物も美味しい。どうしてこれまで、興味が湧かなかったのだろうと思う。